LA市議会がドジャースの世界一求める決議案採決へ 「ズルしたチームに負けた」

2017年のワールドシリーズに登板した当時ドジャースのダルビッシュ有【写真:Getty Images】
2017年のワールドシリーズに登板した当時ドジャースのダルビッシュ有【写真:Getty Images】

ドジャースは17年はアストロズ、18年はレッドソックスに敗れて世界一を逃した

 今オフ、メジャーリーグを揺るがしている“サイン盗み”問題が思わぬところにまで広がっている。ロサンゼルス市議会は、2017年のアストロズ、2018年のレッドソックスのトロフィーを剥奪し、ドジャースに授与するようMLBに求める決議案の採決を1週間以内に行う予定だという。地元紙「LAタイムズ」が伝えている。

 ドジャースは2017、18年と2年連続でワールドシリーズ進出したものの、アストロズ、レッドソックスに2年続けて敗れて世界一を逃していた。しかし、今オフ、そのアストロズとレッドソックスに“サイン盗み”疑惑が浮上。アストロズは1年間の報酬なしの停職の処分となったジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督の解任、レッドソックスは2017年までアストロズでベンチコーチを務めていたアレックス・コーラ監督を解任する事態となった。

 記事では、この決議案の発起人の1人であるギル・セディロ市会議員がこの決議案が採択される見込みだと語った事に言及。「これは公正と正義のためです。2017年に最高のチームはどこだったでしょうか? 2018年に最高のチームはどこだったでしょうか? ドジャースでした。ズルをしていたチームに負けたのです」としている。

 16日(日本時間17日)時点ではアストロズにはルーノーGMとヒンチ監督の1年間の報酬なしの停職の処分、2020年と2021年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪と罰金500万ドル(約5億5100万円)の処分が課され、レッドソックスは調査中となっている。今後どのような展開になっていくのか注目が集まっている。

(Full-Count編集部)

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