前田健太、“移籍保留”の「宙ぶらりん」状態に記者怒り「こんな扱い受けるべきでない」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

ツインズにトレード報道も、正式発表前に暗礁に… 選手、記者から同情の声

 ドジャース前田健太投手のツインズ移籍が暗礁に乗り上げた。米メディアは8日(日本時間9日)、ドジャース、レッドソックス、ツインズの超大型三角トレードからツインズが外れることが濃厚だと一斉にレポート。前田の今後は不透明になっている。この状況に米記者が苦言を呈している。

 今回の超大型三角トレードでは、ドジャースが前田をツインズへ、23歳のアレックス・ベルドゥーゴ外野手をレッドソックスへ放出し、18年MVPのムーキー・ベッツ外野手、通算150勝左腕デビッド・プライス投手をレッドソックスから獲得、さらにツインズからは21歳の若手有望株ブラスダー・グラテロル投手がレッドソックスに移籍する流れになっていた。

 しかしグラテロルの身体検査の結果にレッドソックスが難色を示したことで状況は激変。ツインズがこのトレード自体から外れる可能性が浮上している。

 この状況にドジャースのジャスティン・ターナー内野手やレッズの“異端児”トレバー・バウアー投手も「選手は人間としての扱いを受けていない」と同情ツイート。さらには米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のモーリー・ナイト記者も自身のツイッターで苦言を呈した。

「この混乱の中で見失われていること。それは、ケンタ・マエダは本当に素晴らしい投手であり、彼ならドジャースで多大な貢献がまだまだできるということだ。彼はドジャースの近年の戦いの中で、プレーオフにおけるチーム内で1番信頼のおける救援投手だ」

 さらにナイト記者は「マエダは先発の座を希望していることを明らかにしている。トレードすることで、ドジャースはそのチャンスを彼に与えることになる。彼は見事なプロの投手で、チームが求めたこと全てをやってのけた」と、過去4年間の実績を評価している。

 スプリングトレーニングを目前に“混乱”の渦に巻き込まれた前田に、ナイト記者は「選手生活が宙ぶらりんの状態になるような扱いを受けるべきではない」ともツイート。ドジャースとツインズはレッドソックスを絡ませない形でのトレード成立も視野に交渉を続けており、前田のツインズ移籍の可能性は残されているとも伝えられているが、果たしてすっきりとした形でスプリングトレーニングを迎えられるか。今後の動向が注目される。

(Full-Count編集部)

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