楽天石井GMが語るトレード活性化への思い 「“移籍先で活躍したら困る”は古臭い考え」

楽天・石井一久GM【写真:荒川祐史】
楽天・石井一久GM【写真:荒川祐史】

ウィーラー、高梨放出「ウチから巨人さんに行った選手はパフォーマンスが上がった」

 巨人から楽天に金銭トレードで加入した田中貴也捕手が30日、オンラインで入団会見を行った。楽天と巨人の間のトレードは、今季開幕後だけでも、池田とウィーラー、高梨と高田に続いて3件目。会見に同席した楽天の石井一久GMは、トレード活性化に込めた思いを語った。

 楽天では、今季捕手でチーム最多の51試合に先発している太田が、26日の西武戦で左肩を負傷し今季中の復帰が難しい状況。これに次ぐ25試合でスタメンマスクをかぶっている足立も、故障で1軍登録を抹消されており、捕手が急激に手薄になっている。石井GMは「そういう事情もあるが、手薄になったポジションを埋めるという浅はかな理由だけで獲得したわけではない」と強調。田中貴のスローイングを高く評価し、「中期的に見ても、これからの頑張りの成長次第で、1軍枠に座る資格がある」と語った。

 一方、巨人の捕手陣は、炭谷、大城、小林、岸田ら実績のある選手がひしめき、田中貴にとって1軍の壁を破るのが困難な状況があった。石井GMは「トレードで活躍の場を得るというのは、すごくいいことだと思う」とうなずいた。

 今季中に成立したトレードでは、楽天から巨人に移籍した変則左腕の高梨が29日現在、29試合に登板し、1勝0敗14ホールド、防御率0.69と大活躍。ウィーラーも67試合出場、打率.250、8本塁打25打点と存在感を放っている。逆に巨人から楽天入りした左腕の池田は、19試合1勝0敗、防御率3.94。高田は1軍登板がないが、将来を嘱望される22歳である。

巨人に移籍した選手たちは「パフォーマンスが1ランク上がった」

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