球場に出没する「フェス女子」の生態とは?  “装備”に妥協なし、取り戻す“青春”

野球観戦をフェスのように楽しむ「フェス女子」とは…【写真提供:NFB】
野球観戦をフェスのように楽しむ「フェス女子」とは…【写真提供:NFB】

野球女子生態図鑑第1回、「フェス女子」とは野球観戦に熱狂する

「野球が好きな女子」とひとくちに言っても、「好き」のベクトルは多岐に渡る。応援する選手やチーム、見たい視点はそれぞれ異なる。その属性を一つ一つの特徴を掘り下げてみると……「野球観戦をもっと楽しく」を合言葉に活動する野球好き女子のコミュニティ『NFB』(日本やきう女子機構)がFull-Countに特別寄稿。『野球女子の生態図鑑』の第1弾として、野球観戦をフェスのように楽しむ「フェス女子」について紹介する。

 今はコロナ禍で叶わないが、球場では、歌って揺れて、飲んではしゃいで、なんぼ。それも一人ではなく、友達や周囲の観客と一緒に、野球観戦に熱狂している──それがフェス女子だ。

 NFBメンバーの実体験をもとに分析すると、言葉通り「まるでフェス会場に行くように球場観戦する野球女子」を指す。

 フェス──。つまり、野球観戦=祭りなのだから、まずは恰好から気合が入っている。NFBにもフェス女子がいるが、同コミュニティを立ち上げた小松美貴(以下、こまみ)は、球場コーディネートを考えるのがもはや趣味の領域。NFBの公式インスタグラムでは、プロ野球観戦で使える『野球女子の球場コーデ図鑑』なるものを公開するほどだ。

 気分が上がるコーデやヘアメイクを考えるところから、フェス女子の野球観戦は始まっている。

「コーデと合わせてグッズを持参(またはその場で購入)するのもマスト」と、こまみ。観戦を楽しむための“装備”にも一切妥協しない、それがフェス女子だ。

 こまみは大学生の頃、すでにフェス女子だった女友達に神宮球場に誘われ、初めてプロ野球を観戦した。それがきっかけで自身も“フェス女子化”した。

「その子が球団ユニフォームとミニチュア傘とカンフーバットを持ってきたの。しかも、私の分と合わせて2人分。『とにかくヤクルトの青木( 宣親)、山田(哲人は)、バレンティン(現ソフトバンク)の応援歌を覚えておけば楽しめるから』と、言われるがままに覚えたんだよね」

思い出した高校3年生の夏、母校を全力で応援した日々を思い出す

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