大谷翔平、MVP初受賞 イチロー氏以来20年ぶり2人目の快挙、日本選手初の満票選出

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

2015年ハーパー以来6年ぶり史上19人目の満票受賞「たくさん試合に出られたのが一番」

 大リーグの最優秀選手(MVP)が18日(日本時間19日)に発表され、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手が初受賞した。日本選手では2001年イチロー氏(マリナーズ)以来20年ぶり、史上2人目の快挙。2015年ブライス・ハーパー(当時ナショナルズ)以来6年ぶり史上19人目の満票選出となった。

 大谷は打者としてリーグ3位の46本塁打を放った。155試合出場して打率.257、100打点、103得点、OPS.965を記録。登板前後の休養日を撤廃し、初めて規定打席に到達するなど成績を一気に伸ばした。投手では23試合登板して9勝2敗、防御率3.18。156奪三振をマークした。

 1位票30で420ポイントを獲得し、日本選手初の満票受賞となった。2001年MVPのイチローは289ポイントで2位のジェイソン・ジオンビー(アスレチックス)とは8点差と接戦だった。大谷の満票受賞は2015年ハーパー以来6年ぶりで、リーグでは2014年マイク・トラウト(エンゼルス)以来7年ぶりの快挙。最終候補入りしていたブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手は269ポイント、マーカス・セミエン内野手は232ポイント。投打に渡る好成績で寄せ付けなかった。

 今オフはこれで“8冠”となった。これまでに選手間投票による年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手、7年ぶりの選出となったコミッショナー表彰を受賞。打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞のDH部門でも選ばれた。さらに、米誌「ベースボール・アメリカ」の年間最優秀選手、「ベースボール・ダイジェスト」の野手部門最優秀選手、米メディア「スポーティング・ニュース」の年間最優秀選手にそれぞれ選出されている。

 先発投手と指名打者の2部門で最終候補入りしている「オールMVPチーム」は23日(同24日)に、ア・リーグの最優秀指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」は29日(同30日)に発表される。表彰ラッシュはまだ続きそうだ。

○大谷翔平投手
「たくさんの試合に出られたのが一番かなと思うので。トレーナーの方とか、怪我を明けてからいっぱい支えてもらった。そこが一番かなと思います。(ゲレーロJr.、セミエンと)できる限り対戦したくない。僕としても見ている選手なので、なるべくストライクゾーンの中で打った、打たれたの結果が出るのを見るのが楽しみ。自分が成長できるのを楽しみにしています。すごく嬉しいです。支えてくれたみなさんに感謝しています」

【表】大谷翔平がMVPに満場選出 2位以下に大差をつけた投票結果詳細

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