阪神・藤浪はどの部分が「未完」なのか データから見える課題とは

数字から見える藤浪晋太郎の「未完」な一面

 雨が心配ではあるが、今日11日、阪神の藤浪晋太郎は横浜スタジアムでの今季2度目の先発が予定されている。

 前回登板では9四死球の大乱調。試合では乱闘騒ぎまで引き起こしてしまった。WBC代表にも選抜されたが、不安定な投球のため、登板は1度だけ。同い年の大谷翔平とともに期待される大型選手ながら、藤浪は「未完の大器」のイメージがついて回る。

 藤浪は、どんな部分が「未完」なのか、実はデータでもはっきりわかる部分がある。2つの指標でそれを示そう。

 投手の優秀さは「防御率」という数値で示される。防御率は9回完投したとして何点奪われるかを示した数値だ。ただし、防御率は「失点」ではなく「自責点」で算出される。自責点には、野手の失策絡みで失った点は含まれない。被安打や被本塁打、与四球など投手の責任とされるリザルトによって失った点=自責点に基づいている。

 藤浪の防御率は、規定投球回数に達した2014年以降、3.53、2.40、3.25。抜群の成績とは言えないが、優秀ではある。しかし、藤浪は防御率に表れない失点、つまり失策絡みの失点が非常に多いのだ。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY