侍ジャパン社会人代表、2日にアジア選手権初戦・香港戦 佐藤主将「試合になれば内容より結果」

2017.9.30

「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)に出場する侍ジャパン社会人代表は2日、初戦の香港戦に挑む。

写真提供=Getty Images

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世界ランキング35位の相手、田中は「まずは守れる選手として攻撃のリズムを」

「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)に出場する侍ジャパン社会人代表は2日、初戦の香港戦に挑む。2012年以来2大会ぶり、19度目の優勝へ向けて、重要な初陣。幸先のいいスタートを切りたいところだ。

 日本は予選ラウンドのグループBで、香港戦の後にパキスタン、中国と対戦する。WBSC世界ランキングでは、日本が1位。他国は、香港が35位、パキスタンが26位、中国が22位となっている。日本が地力では上回っていると見られるが、2戦目以降は徐々に相手のレベルも上がっていくだけに、初戦はしっかりとした試合運びで勝っておきたい。

 主将を任された佐藤旭外野手(東芝)は「試合になれば内容より結果。勝つという結果にこだわって、最終的にアジアの王者を取りたい」と意気込む。初戦を落とせば、当然、その後の戦いは苦しくなる。どんな戦い方であっても、何より大切なのは勝利。予想外の展開になるようなことがあっても、落ち着いた試合運びをすることが重要になってくる。

 そのために、1つのポイントとなるのは守備だろう。初戦でミスが出て、失点につながるようなことがあれば、浮足立つ可能性もあり、プランは大きく狂ってしまう。

 ただ、選手の自覚は十分。広島東洋の不動の1番打者・田中広輔内野手を兄に持つ田中俊太内野手(日立製作所)は打線の軸として期待されているが、本人はむしろ守備の大切さを意識している。「守備・走塁からリズムを作って攻撃につなげるというプレースタイルなので、まずは守れる選手として攻撃のリズムを作りたい」。チーム全体を牽引するプレーに期待がかかる。

 また、守備力という点では、日本の強みである投手力も最大限、生かしたいところ。初戦から安定した力を見せ、試合を作ることが求められる。前回大会にも出場した今秋のドラフト1位候補・田嶋大樹投手(JR東日本)は「世界は日本の選手とは違うところがある。試合をやりながら見ていき、自分の投球スタイルをつかめれば。チームを勝たせたい。いつもどおりの僕を見せられたらと思っている。投手陣は層が厚い。先発で行くとしたら、後ろにつなげられるように頑張りたい。後ろを信じて投げたい」と誓う。

 田中は、セ・リーグ2連覇を達成した兄に「おめでとう」と連絡したところ、自身も侍ジャパン社会人代表に選ばれたタイミングだったため「おめでとう。頑張ってこいよ」と激励されたという。今季の広島東洋は開幕戦で黒星を喫したものの、2戦目から引き分けを挟んで10連勝と“ロケットスタート”を切った。侍ジャパンも好発進でアジアの頂点まで一気に駆け上がれるだろうか。
 
【了】

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