群を抜く王貞治 阿部はON、川上にどこまで迫れるか 巨人の歴代投打5傑

巨人の球団史において群を抜く成績を残した王貞治【写真:Getty Images】
巨人の球団史において群を抜く成績を残した王貞治【写真:Getty Images】

王、長嶋のONコンビが打撃三部門を独占

 読売巨人軍は、1934年、大日本東京野球倶楽部として発足。1936年のプロ野球創設から、現在まで人気球団として発展してきた。通算勝利、優勝回数ともに1位。自他ともに認める一番の老舗球団だ。今年で創設84年を迎える。歴史を飾った歴代の名選手を、投打の通算成績で見ていこう。※は現役。

○通算安打数5傑
1王貞治 2786安打(1959-80年)
2長嶋茂雄 2471安打(1958-74年)
3川上哲治 2351安打(1938-58年)
4阿部慎之助 2036安打(2001年-)※
5柴田勲 2018安打(1962-81年)

 王貞治、長嶋茂雄のONコンビが1、2位。3位には“打撃の神様”川上哲治。現役の阿部慎之助が4位。坂本勇人は1559安打で10位に付けている。

○通算本塁打数5傑
1王貞治 868本(1959-80年)
2長嶋茂雄 444本(1958-74年)
3阿部慎之助 388本(2001年-)※
4原辰徳 382本(1981-95年)
5松井秀喜 332本(1993-2002年)

 本塁打は、阿部慎之助が長嶋茂雄に56本まで迫っている。阿部は長嶋を抜くことができるだろうか? 今年、殿堂入りの松井秀喜は在籍10年で332本を記録している。

○通算打点5傑
1王貞治 2170打点(1959-80年)
2長嶋茂雄 1522打点(1958-74年)
3川上哲治 1319打点(1938-58年)
4阿部慎之助1212打点(2001年-)※
5原辰徳 1093打点(1981-95年)

 打点は通算安打と同様にON、川上の順だが、阿部慎之助は、川上と107打点差。大きなケガ、引退がなければ来年には射程圏に入る。安打、打点、本塁打で歴代5位に入る阿部は、すでに巨人の歴史的な存在になっていることが分かる。

○通算盗塁数5傑
1柴田勲 579盗塁(1962-81年)
2松本匡史 342盗塁(1977-87年)
3鈴木尚広 228盗塁(2002-16年)
4川上哲治 220盗塁(1938-58年)
5高田繁 200盗塁(1968-80年)

 セ・リーグ最多の盗塁数を誇る柴田が1位、“青い稲妻”松本、走りのスペシャリスト鈴木と続く。川上哲治は戦後「打つだけ」と批判され、発奮して走るようになり、1950年には34盗塁を記録。6位は190盗塁の長嶋茂雄。現役では坂本勇人が138盗塁で最多。

勝利数は別所、槇原は最多奪三振。西村、沢村の復活はあるか

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