大谷の才能疑った世間の“天才批評家”にプホルス苦言「今なんて言ってる?」

エンゼルス打線を牽引する大谷翔平(左)とプホルス【写真:Getty Images】
エンゼルス打線を牽引する大谷翔平(左)とプホルス【写真:Getty Images】

キンズラーは「まったく不勉強なコメント」

 メジャーデビュー以来、投打にわたる活躍で米球界を驚きの渦に巻き込んでいるエンゼルス大谷翔平選手。オープン戦では投打で結果が出ず、適応に苦しみ、周囲から“二刀流”実現に向けて懐疑的な声も聞こえていた。だが、13日(日本時間14日)のロイヤルズ戦を終えて、投手としては2戦2勝で防御率2.08、打者としては8試合で打率.367、3本塁打、11打点をマーク。前例のない驚異の活躍を見せている。これを受け、早々に大谷の可能性に見切りをつけようとしていた批評家たちに、エンゼルス主砲のアルバート・プホルスが苦言を呈したという。米全国紙「USAトゥデー」電子版が伝えている。

 ここまで本格派二刀流として、周囲の想像を大きく超えるパフォーマンスを披露している大谷。約100年前に二刀流として鳴らした、かのベーブ・ルース以来となる記録を多々積み上げている。ファンをはじめ周囲は大いに驚いているが、エンゼルスの同僚たちは少し違うようだ。記事では、二塁手イアン・キンズラーは「いろいろ言われているが、不必要なことばかり」と大谷についての“評論”を一蹴。「スプリングトレーニングにきて、アイツの打撃練習、才能、あの体で何ができるかを自分の目で確かめれば、まったく不勉強なコメントだって分かるはずだ」と話したという。

 史上4人目600本塁打+3000安打達成が目前となったプホルスも、「世の中には天才批評家がたくさんいるから」と苦言を呈したそうだ。プホルスは「スプリングトレーニングはスプリングトレーニングだ。5割打とうが10勝しようが関係ない。それでサイ・ヤング賞やMVPや打撃タイトルをもらえるわけじゃない」と説明。さらに、母国語ではない英語が公用語の国で、しかも球が操りにくい砂漠地帯アリゾナでスプリングトレーニングを送ることの難しさに触れ、「すべては適応するプロセスだ」と話し、「今、天才批評家たちはなんて言ってる?」とジョークを交えながら苦言を呈したという。

 先日は、開幕前に大谷の才能に疑問を呈した記者が、自分の意見は間違えていたと“公開謝罪”をしたばかり。周囲は早急に判断を下したがるが、何事も少し長い目で見守ることは大事なのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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