元ヤクルト林昌勇、韓国で11年ぶり先発 地元メディア「次回も先発の可能性」

2017年には韓国代表としてWBCにも出場した林昌勇【写真:Getty Images】
2017年には韓国代表としてWBCにも出場した林昌勇【写真:Getty Images】

42歳の今季、2007年9月30日以来となる3946日ぶり先発

 2012年までヤクルトの守護神として活躍した林昌勇投手が20日、韓国プロ野球・KT戦で自身11年ぶりとなる先発登板を果たした。

 2008年から5年間ヤクルトでプレーした林は、最速160キロの直球を武器に238試合に登板して11勝13敗、128セーブを記録し、2012年オフに日本を離れた。米球界を経て、42歳となった今でも韓国・起亜タイガースの一員として現役を続けている。

 一時期は自らの不祥事で現役引退の可能性もあったが、韓国野球委員会(KBO)による出場停止処分を受け入れ、2016年から同球団でプレー。2017年3月のWBCでは代表にも選出されていた。今季もリリーフとして投げていたものの、先発ローテーションの再編成のために三星ライオンズ時代の2007年9月30日(現代戦)以来、3946日ぶりの先発となった。

 迎えたKTウィズ戦では初回、2死から二塁打と適時打を浴びて1失点。その後、2-1と1点リードの場面から4回に本塁打を打たれて同点とされるも、最少失点に抑えながら投球回を増やしていった。5回に1死一塁としたところで降板した。4回1/3を投げて74球、5安打4奪三振2失点の成績。この日の最速は146キロだった。

 林に勝敗は付かなかったが、チームは7回に逆転し6-4で勝利。現地メディア「OSEN」では「5回を投げきることはできなかったが、このくらいのイニングまでなら投げられる力を見せてくれた。また、70球以上投げたことも合格点だ。次回も先発登板の機会を得るのではないか」と今回の投球を評価した。

 今では160キロを投げることは難しいが、これまで培った熟練の投球術でチームを支えている。果たして次回登板ではどのような投球をみせてくれるのか。日本を離れて約6年、林はこれからも投げ続ける。

(豊川遼 / Ryo Toyokawa)

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