元DeNAロマック、韓国で“変貌”を遂げたワケ「野球を楽しんでいなかった」

かつてDeNAにも所属していたジェイミー・ロマック【写真:編集部】
かつてDeNAにも所属していたジェイミー・ロマック【写真:編集部】

2017年にSKワイバーンズに移籍し、今季は43本塁打

 元DeNAの外野手で、今季は韓国のSKワイバーンズで43本塁打を放ったジェイミー・ロマック外野手。2016年にダイヤモンドバックスからDeNAに加入し、打率.113、0本塁打2打点に終わり、わずか1年で退団となったものの、その後、新天地に求めた韓国で大活躍を収めている。

 2017年5月に韓国のSKへ移籍すると、途中加入で31本塁打を放った。2年目となった今季はさらに本塁打を量産。マイナー通算200本塁打以上を放ったパンチ力をいかんなく発揮して43本塁打。来季もSKでプレーすることが決まっている。

 アメリカンドリームならぬ“コリアンドリーム”を成し遂げることとなったロマックを、出身地であるカナダ・オンタリオ州ロンドンの地元メディア「ロンドン・フリー・プレス」が特集。その中で変貌を遂げた要因や韓国野球、そして日本の野球について語っている。

 DeNAを退団後、パドレス傘下に加わったロマック。2017年にマイナーで25試合で打率.347、11本塁打を放ってメジャー昇格も見えてきた中でSKからのオファーが届き、移籍を決めた。

 韓国でプレーすることによって生まれた変化についてロマックは記事の中で「(韓国で野球をすることで)私は変わりました。当時を振り返ると、私は恐らく物事を難しく考えすぎていて、野球を存分に楽しんでいませんでした。韓国に行き、違う野球を目のあたりにするまでの話ですが…。私にとっての大きな支えになりました。彼らの文化、そしてプレースタイルをそのまま受け入れました」と語り、物事を考え過ぎることを辞めたことが好成績に繋がったと語っている。

 SKでの環境についてロマックは「私の要望を全て満たしてくれました。球団は私に車を与えてくれますし、そのおかげで周辺をブラブラできます。外国人居住者にとって便利なエリアに暮らしているので、英語を使いながら生活できます。家族と離れ離れになるということ以外では、ここ(地元のロンドン)での生活と正直大きな違いはありません」と語っており、不自由なく暮らしているようだ。

 NPBを「日本の野球はとてもユニークです。海外の影響を受けていないのですから」と語っているロマック。韓国プロ野球について「韓国野球は攻撃型のリーグです。分析(アナリティクス)やスタットキャストのデータを日ごろから把握しようとします。彼らの興味は“長打”に向けられています。韓国の野球はエキサイティングで、私がプレーしてきた場所の中でも特に面白味のあるスタイルですね」と語り、攻撃的なスタイルに好感を抱いているようだ。

(Full-Count編集部)

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