10年332億円でパドレス入り…マチャドが米メディアに明かす「求められる喜び」

パドレスと契約を結んだマニー・マチャド【写真:Getty Images】
パドレスと契約を結んだマニー・マチャド【写真:Getty Images】

オリオールズからトレードされて感じた一抹の寂しさ…

 注目FA選手として長いオフシーズンを過ごし、2月21日(日本時間22日)にパドレスと10年3億ドル(約335億6300万円)の巨大契約を結んだマニー・マチャド内野手。球界屈指のスター選手を巡り、複数球団が争奪戦を繰り広げたが、最終的にそのハートを射止めたのはパドレスだった。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版の取材に応じたマチャドは、約4か月続いたFA期間中に「求められる喜び」を感じたこと、いかに自分を必要としてくれたかが球団決定のポイントになったことを明かしている。

 2010年ドラフト1巡目(全体3位)でオリオールズ入りしたマチャドは、2012年に弱冠20歳でメジャーデビューすると、そこから攻守の才能に溢れる選手として一躍トッププレーヤーの仲間入りをした。わずか25歳ながら、メジャー7年で175本塁打、513打点、通算打率.282を記録。2度のゴールドグラブ賞受賞歴を持つスターは、昨季途中に長らくプレーしたオリオールズからドジャースへトレードされた。

 記事によれば、マチャドはこの時、オリオールズが見せたビジネスライクな姿勢に寂しさを感じたようだ。

「オリオールズは僕をドラフトしてくれた。僕はコミュニティーのためにも、州のためにも、いろいろ尽くしたけれど、オリオールズは少しの愛情も見せてくれなかった。それが現実ってもの。だけど、LAに行く時には、ドジャースは僕を獲得するために、数多くの若手有望株を手放した。それこそ、彼らにとって僕がどんな意味を持つのか示していると思うんだ。感謝しているよ」

 この時の経験もあり、FA期間中には各チームが見せる「愛情」がカギとなったようだ。マチャドは「チーム、組織、ファミリーの一員になってほしいと言ってくれるチームがある。これって本当にクールなことだと思うんだ。求められる喜びがあるからこそ、僕たちはプレーする。それこそ、いつも夢見ていることなんだ」と話し、パドレスを選んだ経緯について明かしている。

 トレードに出されたことで、求められる喜びを知ったマチャド。10年という長期契約を結んだパドレスに対してできる最大の恩返しは、悲願のワールドシリーズ制覇に導くことかもしれない。

(Full-Count編集部)

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