“変貌”遂げた元DeNAロマック、韓国プロ野球に感謝 「僕を本当に変えてくれた」

韓国SKワイバーンズに所属する元DeNAのジェイミー・ロマック【写真:編集部】
韓国SKワイバーンズに所属する元DeNAのジェイミー・ロマック【写真:編集部】

SKワイバーンズで3年目のシーズンを迎えた元DeNAロマック、今季も20本塁打をマーク

 元DeNAで現在は韓国のSKワイバーンズで活躍するジェイミー・ロマック外野手。今季もここまで89試合に出場し打率.274、20本塁打、65打点と主砲としてチームを牽引。メジャー、日本、そして韓国を渡り歩くロマックの“今”を野球専門の米データサイト「ファングラフス」が伝えている。

 ドジャース、ダイヤモンドバックス、DeNA、SKワイバーンズと米日韓でプレーしたロマック。DeNA時代は打率.113、0本塁打2打点に終わり、わずか1年で退団することになったが、SKワイバーンズでは17年に31本塁打、18年には43本塁打をマークするなど“助っ人外国人”として圧巻の成績を残している。

 米データサイト「ファングラフス」はロマックのインタビュー記事を掲載。米国との野球観の違い、韓国で新たに得たことなどを語っている。

 16年オフにDeNAを退団すると、その後はパドレスとマイナー契約を結んだ。17年にマイナーで25試合で打率.347、11本塁打を放ってメジャー昇格も見えてきた中でSKからのオファーが届き移籍を決断。

 異国の地・韓国でのプレーは「KBOの方が日本よりもアメリカ的なところがあると感じでいたよ。そして、トレイ・ヒルマン(元日本ハム監督、ロマック入団当時のSKワイバーンズ監督)がいてくれたから、よりスムーズに(環境の変化は)切り替えられたと思う」と、問題なくチームに加入できたことを語っている。

 KBOとMLBの違いについては「リーグが違うから難しい質問」とし、その理由については「19歳の選手と対戦することもある。アメリカだったら、年齢的なこともあるし、彼は1Aの選手。だけどここでは、彼はこの国にとっての“メジャーリーグ”にいるんだからね」と、10代の選手と1軍で対戦することに驚いた様子。

 各選手のレベルの差が大きいと感じているようで「起亜(タイガース)がとても強かったころ(2017年)は、彼らのラインナップと対戦してみると3Aのチームの打線よりも上だったよ。間違いないね。3Aレベルのように感じる試合もあれば、その翌日の試合では2Aだと感じる時もある。全く別物のリーグなんだ」と説明している。

 韓国ではファンを楽しませることを一番に学んだというロマック。バットフリップなどの“魅せるプレー”の重要性を語り「アメリカでプレーしていた時は、祝福もしないし、感情を表したりもしないから。(韓国でプレーして)良い意味で、僕を本当に変えてくれたよ。もっと野球を楽しむようにしているよ」と、充実した毎日を過ごしているようだ。

(Full-Count編集部)

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