大阪桐蔭、“140キロクインテット”で球数制限に対応 「日本一には1人の投手ではダメ」

2年ぶりのセンバツ出場を決めて喜びを爆発させる大阪桐蔭ナイン【写真:津高良和】
2年ぶりのセンバツ出場を決めて喜びを爆発させる大阪桐蔭ナイン【写真:津高良和】

エース左腕・藤江、申原、1年生トリオの松浦、関戸、竹中の5投手が140キロ超え

 第92回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が24日に行われ、出場32校が発表された。春夏連覇を果たした2018年以来2年ぶり11度目の出場となった大阪桐蔭は“140キロクインテット”を形成する抱負な投手陣で、日本一を目指していく。

 今春からは1人の投手の投球数が1週間で500球の制限が設けられた「球数制限」にも柔軟に対応していく。西谷監督は、“新ルール”が誕生する前から投手の起用法は考えていたようで「もともと、日本一になるためには1人の投手ではダメだということで、この球数制限どうこうの前から考えてはやってきているつもりです」と、淡々と口にした。

 チームにはエース左腕の藤江星河(2年)、右腕の申原理来(2年)、そして1年生トリオの左腕・松浦慶斗、右腕・関戸康介、竹中勇登と5人の投手が140キロを超える投手陣が揃っている。

 ベンチ入りメンバーは近畿大会の20人から選抜では18人になるため指揮官も「ちょっとそこは野手とのバランスの問題で」と悩むところだが「まあ投手を1人でも多く入れたいのは事実ですけど」と本音もチラリ。左右バランスのとれた“140キロクインテット”が聖地で大暴れする可能性は十分にある。

「やはり複数の(軸となる)投手を作っていかないと日本一には届かないと思っているので、やることには変わりはないと思います」

 2年ぶりの選抜が決まったが楽観的になっている選手は誰一人いない。チーム全体で目指すは日本一ただ一つ。西谷監督は「日本一という目標を掲げて毎日、やっているので、とにかくそこに合わせて、短い時間ですけど準備できるかだと思っています。去年の分も含めて、日本一を目指していきたいと思います」と、2年ぶりの王者奪還を誓った。

(Full-Count編集部)

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