西武松坂が“球児救済案” 「高野連が許可した上で各学校から送られた動画をのせる」

西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】
西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】

西武の辻監督、松井2軍監督、松坂らが夏の甲子園中止を受けコメントを発表

 西武の辻発彦監督、松井稼頭央2軍監督、松坂大輔投手、今井達也投手、高橋光成投手、山川穂高内野手、森友哉捕手、金子侑司外野手が夏の甲子園大会が中止になったことを受けてコメントを発表した。

〇辻発彦監督
「3年生にとっては「最後の夏」。甲子園を目標にやってきた高校球児の皆さんのことを考えると、こんなに悲しいことはないと思います。直面された皆さんのお気持ちは察しますが、甲子園が全てではないと思います。全ての野球人にとっていつかユニフォームを脱ぐ日は来ますが、高校球児の皆さんには納得するまでやってほしいという気持ちがあります」

〇松井稼頭央2軍監督
「高校球児の皆さんにとって「夢の舞台」が開催されない事、とても残念に思います。きっと皆さんはそれを目指して3年間、いや少年野球時代から一生懸命練習に励んできたことでしょう。それでもその“みなさんの努力”は必ず誰かがどこかで見ているものです。僕は皆さんの事を応援していますし、将来一緒に野球ができたらうれしいと思っています。野球を好きでい続けてください。一緒にがんばりましょう!」

〇今井達也投手コメント
「僕自身、甲子園に出たことによって人生が大きく変わりました。高校球児の皆さんは今、気持ちを切り替えるのが難しいと思います。「やりたいこと」「今やるべきこと」を探してそれを達成するために挑戦をしてほしいです。僕は野球に教えてもらったことが多いです。皆さんにはぜひこの先も野球を続けてほしいと思いますし、大きな目標を作ってチャレンジしてほしいです」

〇高橋光成投手コメント
「中止になったことで、特に甲子園を目指していた高校3年生の皆さんは、辛い思いをされていると思います。高校生活で野球に一区切りをつけようとしていた方、この先も野球を続けようと思っている方、皆さんそれぞれが気持ちを切り替えて前を向いてくれたらと思います。高校球児の皆さんがこれから新たな場所で輝けるように、僕も一生懸命応援します」

〇松坂大輔投手投手
「正直、開幕の3か月前の決定は早すぎるという思いはありますが、中止という重い決断をされた日本高野連、主催者の方々は、議論を尽くされた上での決定だと思います。決断をもっと遅らせることも出来たのかもしれませんが、「夏の甲子園」と代表校決定の「地方大会」はセットでしょうし、学校自体が再開されていない現状では仕方がない事だと思います。センバツに続き、夏の甲子園の開催が無くなった事。もし、自分がその立場に身を置いた事を考えると選手の皆さんに掛ける言葉は正直、見当たりません。本当の苦しさは当事者にしか分からないですから。事実をどう受け止め、次に向かうかという問いに答えも見つかりません。甲子園というものは、それだけ大きな存在です。ただ、選手の心に寄り添い、アイデアを出し、実行することは大人に出来ます。「出来ない」ことを決めるだけではなく、「出来ることは何か…」を考える。従来の形の地方大会でなくとも、仲間と積み上げた日々を証明する舞台を用意してもらいたいです。

 今、ラグビー界では高校3年生の選手支援へ、プレー動画をSNSで拡散する「♯ラグビーを止めるな2020」のプロジェクトが話題を呼んでいると聞きます。選手個々や、学校が独自で発信することがルール上難しいのであれば、例えば各都道府県の高野連が許可した上で各学校から送られた動画をのせる。投手ならブルペン投球、野手なら打撃練習、紅白戦の様子でもいいと思います。球場を使えず、移動のリスクがあるならば、学校のグラウンドでの取り組みを「インターネット上のグラウンド」で紹介することは出来ないでしょうか。地方大会を見ることも出来ないプロ、大学、社会人の関係者も目にすることが出来るかもしれません。これは一つのアイデアであり、本当にちっぽけなことです。願わくば、新型コロナウイルスの感染が終息し、選手たちが1試合でも多くプレー出来ることを祈るだけです」

森友哉「かける言葉が見つからない」

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