まだ見えぬ7・5開幕 年俸38億円→8億円の年俸削減案に選手会反発

ヤンキースのゲリット・コール(左)とエンゼルスのマイク・トラウト【写真:AP, Getty Images】
ヤンキースのゲリット・コール(左)とエンゼルスのマイク・トラウト【写真:AP, Getty Images】

大リーグ機構は選手会へ年俸の金額に応じて削減する案を提出した

 7月4日(日本時間5日)の独立記念日前後の開幕を目指す大リーグ機構(MLB)は26日(同27日)、選手会へ新たな年俸削減策を提出した。年俸の金額に応じて削減する案で、高年俸選手ほど削減幅が大きく、60%以上カットとなるという。米スポーツ局「ESPN」など複数の米メディアが伝えている。

 MLBと選手会は3月に試合数に比例して年俸を削減することで合意。しかし、新型コロナウイルスの猛威により各球団の減収が見込まれることから、MLB側は新たな年俸削減案を提示。両者が年俸面で折り合えるかが最大の焦点となっている模様だ。

 同局のジェフ・パッサン記者によると、年俸3500万ドル(約37億6000万円)だった選手は784万ドル(約8億4200万円)、1000万ドル(約10億7500万円)の選手は295万ドル(約3億1700万円)、100万ドル(約1億750万円)の選手は43万4000ドル(約4700万円)になるという。

 また米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者によると、選手会側が新たな年俸削減案に「非常に失望している」と伝えた。MLB側はプレーオフの試合から発生する収益のシェアーを増やす提案をしているが、選手会側は「選手たちが手放す金額に比べたら微々たるもの」と考えているという。世界最高峰の超一流選手が集う大リーグは、なかなか一筋縄ではいかなそうだ。

(Full-Count編集部)

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