38億円→8億円の年俸削減案にメジャーリーガー激怒 「期待外れ」「無礼」

MLBの年俸削減案に多くのメジャーリーガー激怒【写真:Getty Images】
MLBの年俸削減案に多くのメジャーリーガー激怒【写真:Getty Images】

「かなり衝撃的だった」多くのメジャーリーガーが選手会へ問い合わせ

 7月4日(日本時間5日)の独立記念日前後の開幕を目指す大リーグ機構(MLB)は26日(日本時間27日)、選手会へ新たな年俸削減案を提出した。年俸の金額に応じて削減する案で、高年俸選手ほど削減幅が大きく、米全国紙「USAトゥデイ」によると最大で75%になる可能性を指摘している。この年俸削減案について、選手会側は猛反発しているようだ。

 米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、年俸3500万ドル(約37億6000万円)だった選手は784万ドル(約8億4200万円)となる年俸削減案。この日、両者の協議は行われなかったが、選手会側の猛反発は避けられそうにもない。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると、多くのメジャーリーガーが「かなり衝撃的だった」と選手会側へ問い合わせ。各選手の反応は「期待外れ」「無礼だ」などと、ひどく落胆、難色を示すものだったという。3月に年俸が試合数に比例することで一旦合意していただけに、やはり大幅な年俸削減案は納得いかないようだ。

 選手会側はシーズン日程や新型コロナ感染リスクなど健康安全策を最優先とするため、MLB側が提出した年俸削減案に対抗するかは不透明だという。約3週間のスプリングトレーニング、準備期間を考慮すると、7月上旬の開幕へは6月第1週までに両者は合意に達する必要があると考えられている。交渉の時間は決して長くなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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