山口俊は「役立たずではないかも」 米メディアがデータで“不運”と分析?

ブルージェイズ・山口俊【写真:AP】
ブルージェイズ・山口俊【写真:AP】

運を除いた指標が実際の防御率、被打率、被長打率よりも良い数字となっている

 開幕戦から2試合連続でタイブレーク登板し、2連敗を喫したブルージェイズの山口俊投手。波乱のメジャーデビューとなったが、3試合目で初めて無失点に抑えると、12日(日本時間13日)の本拠地マーリンズ戦では2回1/3を4奪三振で走者を許さない完璧な投球を披露した。米メディア「スポーツネット」は、この4登板の投球内容をデータで分析している。

 4登板で4イニングを投げ、0勝2敗、防御率9.00。6奪三振の一方で4四球を出している。「スポーツネット」はここまでの“不振の選手”に名前を挙げて、実際の成績から運を除いた指標となる「xBA」、「xSLG」、「xERA」のデータを判断材料として分析している。

 記事では、ここまではタイブレークでの2連敗の印象が強いことから「ヤマグチを葬り去りたいと思っている人は多いかもしれない」と前置き。しかし、マーリンズ戦での完璧な投球に「右腕は何か貢献できるものがあるかもしれないと示した。思い返せば、彼の最初の方の登板は我々が覚えているほど悪くなかったかもしれない」と疑問を呈している。

 そこで4登板の投球内容を分析すると、4試合で被本塁打0、被安打3。「間違いなく良い投球をしていなかったが、打ち込まれてもいない。スタッツがそれを示している。四球の方が大きな問題である」と改善点として制球を指摘している。

 さらに、運を除いた指標が実際の防御率、被打率、被長打率よりも良い数字となっていることにも言及。「この数字はたった4イニングのものであり、まだヤマグチについて分からないと言える。しかし、彼は序盤に見えたような役立たずではないかもしれないと考える価値はある」と、今後の投球次第であるとした。

 今季は60試合制のメジャーリーグ。昨季巨人で投手タイトル3冠を受賞した圧倒的な投球で、早めに評価を覆したいところだ。

(Full-Count編集部)

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