なぜドリスはメジャーで復活できた? 日本での“変身ぶり”に米メディア注目

ブルージェイズのラファエル・ドリス【写真:AP】
ブルージェイズのラファエル・ドリス【写真:AP】

ブルージェイズのリリーフとして20試合に投げて防御率1.77と好成績

 2016年から4年間阪神でプレーし、今季からブルージェイズに加入したラファエル・ドリス投手。カブス時代の2013年以来、7年ぶりのメジャー復帰となった今季、ブルージェイズの勝利の方程式を担い、ここまで20試合に登板して2勝1敗3セーブ、防御率1.77の好成績を残している。

 米球界復帰を果たし、ブルージェイズで結果を残しているドリスに、古巣カブスの専門メディア「ブリーチャー・ネーション」が注目。「ラファエル・ドリスを覚えているだろうか?」と、現在のドリスの働きぶりを伝えている。

 2006年にカブス傘下でキャリアをスタートさせたドリスは2011年にメジャーデビュー。2012年には34試合に登板して2勝4敗4セーブをマークした。だが、メジャー5試合の登板に終わった2013年オフにFAとなると、ジャイアンツ傘下、タイガース傘下と渡り歩き、2016年に来日した。

 阪神では2017年に37セーブをマークして最多セーブのタイトルを獲得するなど、守護神として活躍。4年間で208試合に登板して13勝18敗96セーブ28ホールドをあげ、今季メジャー復帰を果たした。

「ブリーチャー・ネーション」の記事では、カブス在籍時代から優れたパワーシンカーを投じていたことに言及した上で「ドリスが狙い通りにさえ投げられていたら、恐らくその球だけで成功できていただろう。ドリスは2011~13年にカブスのブルペンで機会を得たが、制球が改善することはなかった」とし、制球が悪かったことでメジャーに定着できなかったと回顧されている。

 2014年オフ、2015年オフにドミニカのウインターリーグでプレーし、そして来日した。日本では4年間プレーし、記事では「彼は海外でプレーすることにした。最初にドミニカのウインターリーグ、それから日本。そして、飛躍した。クレイジーなくらい三振を奪い始め、四球がなくなった」と、日本でのプレーを通じて制球面が大幅に改善されたと分析している。

「32歳の今年、ブルージェイズでついにメジャー復帰するチャンスを得た。そして、何が変わったのかはよく分かる。今でも素晴らしいシンカーを投げているが、なんてことだろうか、アンビリーバブルなスライダーとスプリットも投げている」と、記事内では制球だけでなく、スライダーとスプリットの存在も当時からの変化だと指摘。山口俊投手、元日本ハムのアンソニー・バース投手と共に、ドリスはブルージェイズのブルペンを支えている。

(Full-Count編集部)

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