元阪神ジョンソンが10戦連続無失点で存在感 米メディアが分析した“進化”とは

パドレスのピアース・ジョンソン【写真:Getty Images】
パドレスのピアース・ジョンソン【写真:Getty Images】

宝刀カーブは被打率.152、平均球速も来日前より4キロ速い154.8キロに上昇

 昨季まで阪神でプレーし、今季からパドレスに移籍したピアース・ジョンソン投手が好リリーフを続けている。10日(日本時間11日)の本拠地ジャイアンツ戦で7回に登板すると、1回を無失点に抑えて10戦連続無失点。ジェイス・ティングラー監督も「試合の重要な場面で投げられる」と信頼を口にしている。地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」が報じている。

 5点リードの7回、5番手として登板するとフローレスを遊ゴロ、ロンゴリアを97.1マイル(約156.3キロ)の速球で空振り三振。続くクロフォードには中前打を許したが、バートを伝家の宝刀カーブで空振り三振に仕留めた。

 2年ぶりのメジャー復帰で最初の8試合は防御率6.14と適応に苦しんだ。しかし、ここ10試合では無失点に加えて、7回1/3を投げて、被安打4、11奪三振4四球と圧倒的な内容。記事によると、特にカーブの被打率は.152とメジャーでも十分に通用していることがわかる。また、速球の平均球速も2018年のジャイアンツ時代よりも2.5マイル(約4キロ)上昇し、96.2マイル(約154.8キロ)と日本での1年間で飛躍的な進化を遂げている。

 指揮官も「試合の重要な場面で投げられる。彼の自信が高まるのを見るのは楽しいよ。常に彼を信じていた」と称賛。「そして今、彼自身も自分を本当に信じ始め、本物の武器を持っていると分かっている。彼と対戦するのは厳しいよ」と高く評価している。

 近年は低迷に苦しみ、2006年以来となるプレーオフ進出を目指すパドレス。現在29勝17敗でナ・リーグ西地区2位の好位置につけているが、守護神イェーツが今季絶望と救援陣にやや不安を抱える。ジョンソンが14年ぶりとなるポストシーズンへ大きな役割を握るかもしれない。

(Full-Count編集部)

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