楽天松井は飛ばすべきか、ペースを守るべきか…専門家が推す“抑えスタイル”

楽天・松井裕樹【写真:荒川祐史】
楽天・松井裕樹【写真:荒川祐史】

ヤクルト、楽天でプレーした飯田哲也氏が解説

■楽天 3-0 ロッテ(24日・楽天生命パーク)

 楽天は24日、ホームでロッテを3-0で下し、5連勝を飾った。先発の松井裕樹投手が5回無失点の好投で3勝目。5安打を許したが、今季最多となる114球を投げ、12三振を奪った。今季から本格的に先発に転向し、10度目となったマウンド。現役時代、ヤクルトなどでプレーし、楽天、ソフトバンクでコーチを務めた野球解説者の飯田哲也氏は、この日のピッチングは、松井が先発としてどう投げていけばいいのか、その指針となる登板になったと指摘した。

 5回まで毎回走者を出しながらも、12三振を奪った松井。何度も得点圏に走者を進めたが、直球、スライダー、フォークを駆使し、要所を抑えた。クローザーだった時のように、初回から全力で飛ばしていた。5回には、ややガス欠となったが、これまで模索していた先発としてのスタイルを確立するための足がかりとなる登板になった。

「前回の登板から、抑えのようなスタイルで投げているが、いい具合に荒れていて、要所でボールが来ていた。荒れていた分、打者は絞るのが難しく、打ちにいくとボール球になったりして、打ち辛かったと思う。球数は多かったが、ロッテの攻撃のまずさに助けられた」

 最終イニングとなった5回。ここを投げ切れば、あとは救援陣に託すだけだった。先頭の福田秀に二塁打を浴びた後は2奪三振、2四球で満塁。ここで降板かと思えたが、三木監督は信頼して、続投。下妻の好リードもあって、井上を空振り三振に仕留め、雄叫びをあげた。

「5回は球の勢いは落ちていたので、2死二塁から連続四球を出して満塁としたところで代えてもよかったが、あそこで結果を出せたことは自信になると思う」

長いイニングを投げる力の調整具合が課題だった

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