鷹、なぜバレンティン昇格? 工藤監督が語った2軍打率.325の内川ではない理由

ソフトバンクの内川聖一(左)とウラディミール・バレンティン【写真:藤浦一都】
ソフトバンクの内川聖一(左)とウラディミール・バレンティン【写真:藤浦一都】

バレンティンは「少しずつ良くなっていると報告を聞いている」

 ソフトバンクは2日、ウラディミール・バレンティン外野手と岩嵜翔投手を出場選手登録した。アルフレド・デスパイネ外野手が右膝痛のために出場選手登録を抹消されており、その代役として8月21日に出場選手登録を抹消されファーム暮らしが続いていたバレンティンに白羽の矢が立った。

 この日1軍練習に合流したバレンティンについて、工藤公康監督は「報告自体はだいぶ良くなっていると聞いています。(王貞治)会長が向こうに行ってから、ちょっと打つスタイルも変わってきましたし、少しずつ良くなっているという報告を聞いています」と語る。数日前に王貞治球団会長が筑後のファーム施設を訪れ、バレンティン本人と話したことで状態が上がり始めたという。

 一方で、開幕からファーム暮らしが続く内川聖一について指揮官は「(内川という声が)ないわけではありませんでした。ただ、9月の成績だけと考えるとちょっと、そんなにいい方ではなかった」と説明。ここまでウエスタン・リーグ33試合で打率.325を残しているものの、9月の月間打率が.206と下降していることを挙げた。

「デスパイネというポジションと、彼に期待するところ、ということで同じように期待できる選手はという意見もありました。グラシアルの体調のこともしっかり考えれば外野を守れるというのは1つみんなが考えたところではないかなと思います」とも工藤監督は語る。バレンティンの9月の月間打率は内川を下回る.138だったが、ポジションの兼ね合いからもバレンティン昇格を決めたとしていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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