「前田健太を獲得しておけば…」エンゼルス番記者が6年連続PO進出を逃して嘆き節

エンゼルス・大谷翔平(左)とツインズ・前田健太【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平(左)とツインズ・前田健太【写真:AP】

「オオタニが2021年に投球できないかもしれないと考えながら、この冬に取り組むべき」

 今季は26勝34敗と8つの負け越しに終わり、6年連続でプレーオフ進出を逃した大谷翔平投手が所属するエンゼルス。球界最高の打者であるマイク・トラウト外野手を擁しながらも勝てず、シーズン終了後にはビリー・エプラーGMが解任された。

 エンゼルスにとって課題は明白だ。チーム得点294はメジャー9位、チーム打率も13位と上位半分には位置している。一方で321失点はメジャーワースト3位、チーム防御率5.09は同ワースト6位となっており、脆弱な投手陣が補強ポイントになる。

 米メディア「ジ・アスレチック」はエンゼルス番のファビアン・アルダヤ記者による「2020年のエンゼルスのピッチングについて20の思考、そして、今後について」と題した記事を掲載。「球団の主要な欠点は投手陣である。結局は、それが原因でビリー・エプラーも解任された」と、敗因を挙げた。

 アルダヤ氏は記事の中で大谷翔平と、そして今季ツインズで大活躍した前田健太投手にも言及。まず「エンゼルスは、ショウヘイ・オオタニは2021年に投球できないかもしれないと考えながら、この冬に取り組むべきだ」とし、右前腕部の怪我で投手としてシーズンの大半を投げられなかった大谷の状態について指摘する。

 大谷の故障は来季までには完治する見込みだが、記事では「たとえオオタニが健康でも、2021年のシーズンは投球がかなり制限されるだろう。オオタニが投げることが少しでもできれば、それはボーナス。そして、もし彼が、2018年の怪我以前の調子を取り戻すことができれば、それは非常に大きなボーナスだ」とし、大谷が投げられるようになることは、あくまでも“おまけ”だとした。

 さらにアルダヤ氏は投手補強が急務とされていた昨オフに、なぜ前田獲得に乗り出さなかったかを疑問視。「僕が獲得できていれば素晴らしかっただろうと思わずにいられないのは、ケンタ・マエダだ」。ツインズがドジャースに送ったグラテロルほどの交換要員はエンゼルスにはいないと指摘する一方で、2019年2月に成立しなかったストリップリングとレンヒーフォのトレード話で、前田獲得に動いても良かったとしている。

「マエダは、その当時(2月)でも、なかなかの先発投手であり、素晴らしい救援投手となる可能性もあった。もしうまく行かなくても、彼の契約はそんなに高額ではない。彼には契約が3年残っていて、今年ミネソタでサイ・ヤング賞候補になるような働きをした」としたアルダヤ氏。兎にも角にも、来季に向けてエンゼルスが投手陣を整備しなければならないことは明白な事実のようだ。

(Full-Count編集部)

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