「なんで俺?」「ついに来た」 選手たちは戦力外をどのタイミングで知るのか?

戦力外通告はどのように選手に伝えられるのか
戦力外通告はどのように選手に伝えられるのか

通告前日に呼び出しを受けた段階で選手は察知…“事実上の通告”に

 各球団で本格的に始まった戦力外通告。現役続行の模索か、引退か――。プロ生活の大きな岐路に立たされる。通告自体は球団事務所などで直接伝えられるが、前日に呼び出しを受けた時点で察知する選手がほどんど。過去には、歓喜の直後に絶望を味わったケースもあるようで……。

 戦力外は例年、10月1日からクライマックスシリーズ(CS)前日までを第1次、CS終了翌日から日本シリーズ終了後までを第2次として選手に通告していた。今季は新型コロナウイルス感染拡大で開幕が3か月延期されたことを受け、通告時期も後ろ倒しに。11月2日からヤクルト、巨人、西武、DeNAなどの球団で次々と始まった。

 多くの選手にとっては、前日に呼び出しを受けた時点が“事実上”の通告になる。マネジャーや編成担当者から直接言われたり、電話で伝えられたりした際、選手はまず何を思うのか――。2年前に戦力外となったある選手は「なんで俺が?」と寝耳に水だったことを明かす。一方で、昨年限りで現役を引退した元外野手は「ついに来たかと。薄々、覚悟はしていました」と受け止めた。

 呼び出しの連絡を受けるタイミングも様々。秋季キャンプに向けて練習中に球場で突然伝えられた選手もいれば、自宅にいる際に電話を受ける場合もある。さらに過去のケースでは、日本一になった祝勝会の直後に編成担当から電話があった選手も…。いずれにせよ、大きな衝撃を受けたことには間違いない。

 今季も巨人が大量14人に戦力外を告げるなど、続々と決断が下されている。コロナ禍で迎える秋。球界では日本一への戦いが続く一方で、厳しい現実にも直面することになる。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY