DeNA梶谷が1打席も無駄にできない首位打者争い ラミレス監督のラスト采配がカギ?

DeNA・佐野恵太(左)と梶谷隆幸【写真:荒川祐史】
DeNA・佐野恵太(左)と梶谷隆幸【写真:荒川祐史】

佐野はリーグトップ打率.328、梶谷は3厘差の打率.325で追っている

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3か月遅れで開幕したプロ野球も最終盤。セ・リーグの首位打者争いが熾烈な展開となっているが、今季限りで退任するDeNAのアレックス・ラミレス監督には最後まで悩ましい起用となりそうだ。

 セ・リーグの首位打者争いはDeNA・佐野恵太外野手が打率.328でリーグトップ。同僚の梶谷隆幸外野手がわずか3厘差の打率.325で追う展開だ。すでに佐野は10月下旬の左肩関節脱臼で今季中の復帰は絶望的となっているが、ラミレス監督の采配で注目されるのが残り2試合の梶谷の起用法だ。何しろ1打席も無駄にできない状況だからだ。

 現時点での2人の細かい成績を記す。佐野は402打数132安打で打率.3283。一方の梶谷は431打数140安打の打率.3248だ。11日の阪神戦(甲子園)で梶谷が首位打者に立つためには3打数なら3安打(打率.3294)、4打数なら3安打以上(打率.3287)、5打数なら4安打以上(打率.3302)が必要。2打数2安打(打率.3279)では佐野を超えられない。

 仮に梶谷がこの日の阪神戦で首位打者に立っても、14日に巨人との今季最終戦(横浜)がある。梶谷は9月から3か月連続で打率3割超えしているが、首位打者狙いでスタメンを外すのか、それとも、自身のラスト采配を飾るべくそのまま使うのか――。当然、4番に成長した佐野にだって思い入れはあるだろう。佐野にとっては初タイトル、14年盗塁王の梶谷にとっても打撃3部門では初タイトルとなる。

 ちなみに両リーグ首位打者がBクラスチームから生まれるのは08年以来(6位横浜・内川聖一、5位楽天リック・ショート)だ。DeNA監督としてリーグ屈指の強打者を育てあげたのは確かだが、ラスト2試合は本当に難しいタクトとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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