日本シリーズの勝ち方とは? 日本一計15回の鷹・工藤監督が語る勝負の“鉄則”

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

「打てない選手を打てないまんま終わらせるのが日本シリーズ」

 巨人とソフトバンクが戦う「SMBC日本シリーズ2020」は21日に京セラドームで幕を開ける。4年連続の日本一を目指すソフトバンクか、2012年以来8年ぶりの頂点を狙う巨人か。19日には出場資格者40人も発表され、いよいよ決戦に向けて空気も昂ってきた。

 昨年と同じ顔合わせとなった今季の日本シリーズ。昨年はパ・リーグ2位からクライマックスシリーズを勝ち上がったソフトバンクが4連勝と、巨人を圧倒して3年連続日本一の座を掴んだ。

 このシリーズでソフトバンクは巨人打線を完璧に分断した。重要視したのは坂本勇人、丸佳浩、岡本和真の中軸3人。4試合で坂本を17打席で1安打、丸を16打席で1安打、岡本を16打席で3安打に封じた。中軸を抑え、眠らせたままにできたことが4連勝に繋がった。

 19日の練習を終えたソフトバンクの工藤公康監督はこう語る。「打てない選手を打てないまんま終わらせるのが日本シリーズなんで、そこをどう見つけて断ち切っていくか大事。うちは断ち切らさせないようにどうするかが大事」。打てない選手を打てないまんま終わらせる――。これこそが日本シリーズでも重要な鍵となる。

 現役時代には14度のリーグ優勝、11度の日本一を経験している工藤監督。指揮官となってからも4度の日本一に輝き、今年は監督として5度目の日本一に挑むことになる。誰よりも日本シリーズの勝ち方を知っていると言える。

第1戦を重要視する工藤監督「第1戦取った方が圧倒的に有利」

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