ソフトバンクが日本S連勝スタート 専門家に聞く、2連敗の巨人がやるべきことは?

巨人・原辰徳監督【写真提供:読売巨人軍】
巨人・原辰徳監督【写真提供:読売巨人軍】

ヤクルト時代の飯田氏も1992年の“強い”西武との日本シリーズで対戦

「SMBC日本シリーズ」は京セラドームで行われた第1、2戦でソフトバンクが巨人を圧倒し、2連勝。第2戦も初回からソフトバンク打線は巨人に襲いかかり、試合を優位に進めた。これでソフトバンクは日本シリーズ10連勝。巨人は岡本にシリーズ初安打やウィーラーに本塁打が飛び出したが、元気なく2連敗。厳しいシリーズとなっている。王手をかけられる前に巨人は何をすべきなのか。野球解説者の飯田哲也氏に聞いた。

――昨季までコーチも務めていたソフトバンクの戦いぶりはいかがですか?
「普段通りと言いますか、いつも通りのホークスの野球ができていますね。バッターの能力が高いので、ミスショットなく打てている。投手陣も実力通り。相手もいろいろ研究している中で、抑えられるのだから、力があると感じます。全力疾走もしているし、ファウルでも粘れている。打者は一発で仕留めている……スキがないですね」

――目立っている選手は?
「栗原とグラシアルですね。栗原はCSで全く打てなくて、重圧があるのかなという感じはしましたけど、第1戦の本塁打で気分良くなっている。迷いが吹き飛んでいます。気持ちよく打っているので、シリーズのキーマンですね」

――ソフトバンクのいいところばかりが見えるシリーズ、巨人が心配です
「何点取られても1敗は1敗です。短期決戦なので、1試合1試合をしっかりと割り切って、その日の形で行くのが大事になります。決して難しいことではありません。相手が強いと思ってはいけない。その試合、その打席、できることをやるということです」

――2連敗の巨人、何をすべきですか?
「主軸にヒットなり、打点なり、出てくるようになると、チームは『良し!』という雰囲気になっていく。坂本、岡本、丸…誰でもいいので、しっかりと打点を挙げて、ムードを変えるプレーをすることがまず大事なことだと思います」

――とはいえ、ホークスは強いです。巨人ベンチはどう振る舞うべきですか?
「とにかく、食らいついていくことです。短期決戦は何があるか分からないので、『強いな』とか『勝てないな』とか『あぁ……』とかそういう空気、雰囲気を出しては絶対にいけません。そういう時、いい結果には絶対ならないので。全力でがむしゃらにプレーすべきです。やれることをやるだけです。繰り返しになりますが、切り替えて、次の試合に挑むだけ。1つ勝てば、雰囲気は確実に変わりますから」

――飯田さんもヤクルト時代、似た経験は?
「シリーズで初戦から2連敗という経験はないですが、1992年、1勝から3連敗ということがありました。この1勝は杉浦(亨)さんの代打逆転サヨナラ満塁本塁打で勝った試合です。当時の西武は『強いな』という印象はありましたが、そこから2連勝して3勝3敗に。最終的には日本一になれませんでしたが、連敗から1勝したことで空気は変わりました」

――巨人は少しずつ当たりが出始めていますが、上位をはじめ打順の変更は?
「この形で勝ってきているので、大きな変更はないと思いますが、雰囲気変えるのは3番、4番、5番の3人です。負けていると作戦も立てられないので、塁に出て、原監督の手腕を見たいなというのはありますね」

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY