巨人の崖っぷち3連敗は「DH制」も一因? 重くのしかかるセ球団20連敗の現実

巨人のゼラス・ウィーラー【写真提供:読売巨人軍】
巨人のゼラス・ウィーラー【写真提供:読売巨人軍】

ソフトバンクは3戦ともデスパイネ、巨人は亀井とウィーラー

 24日にPayPayドームで行われた「SMBC日本シリーズ2020」第3戦で、巨人はわずか1安打に抑えられてソフトバンクに0-4で完敗した。3連敗となり、崖っぷちに。2年連続で“スイープ”される事態も現実味を帯びてきた。3試合でわずか3得点に対し、22失点と投打で圧倒されている。

「セvsパ」の構図で見ても、重たい現実が横たわる。日本シリーズで、DH制が導入された試合でセ・リーグの球団はこれで20連敗。2013年の第6戦で巨人が楽天に勝って以来で、このまま4連敗となれば7年間勝利から遠ざかる。

 レギュラーシーズンからDH制が当たり前のパ・リーグと、そうでないセ・リーグ。例年の日本シリーズならパ本拠地での試合のみ導入されていたが、今年は巨人がソフトバンクの提案を受け入れ、コロナ禍による選手の故障予防などを目的に全試合での導入が決まった。

 この3戦で見てみると、両チームともDHは「6番」で起用。ソフトバンクはデスパイネが一貫して担い、第2戦では満塁本塁打を放った。11打数2安打ながら6打点をマーク。一方、巨人は第1、2戦で担った亀井が6打数無安打、第3戦のウィーラーが3打数無安打だった。

 巨人にとっては4番の岡本、5番の丸がともに打率1割台と苦しんでいるだけに、その後を担うDHがカバーできなければ、3番の坂本が出塁してもチャンスが広がらない側面もあるかもしれない。打線全体がソフトバンク投手陣の前に圧倒されている印象だが、DHが試合の流れを変えるきっっかけになれていないのも事実だ。

 25日の第4戦に敗れれば、その場で終戦を迎える。ここで一矢報い、セ球団の連敗を止めることはできるのか――。DHをめぐる戦いや起用にも注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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