鷹17年ドラ1吉住晴斗が育成再契約 面識ないダルビッシュからの突然の連絡で翻意

ソフトバンク・吉住晴斗【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・吉住晴斗【写真:藤浦一都】

面識はなかったものの、先輩の石川柊太が間を取り持つ

 ソフトバンクは8日、今オフに戦力外通告を行った2017年のドラフト1位・吉住晴斗投手と育成選手として再契約を結んだ。通告後には引退の可能性も示唆していた吉住だが、カブスのダルビッシュ有投手からの連絡で翻意。現役続行を決意したことを明かした。

 吉住は2017年のドラフトで1位指名され鶴岡東高から入団。最速150キロを超える真っ直ぐと、優れた身体能力を高く評価されてプロ入りしたものの、3年間で1軍登板はなく、来季の契約を結ばない旨を通告され、育成再契約を打診されていた。

 戦力外通告を受けた際には現役引退の可能性を示唆していた吉住は「やれるだけやってみようという感じですね。だいぶいろいろ考えさせてもらって、いろんな人に相談した」と語り、現役続行の決め手となった意外な出来事を明かした。

「ダルビッシュさんが連絡してくれて『もったいないんじゃないか』と話をしてくれた。憧れて、ずっと見ていた人から話をしていただき、やれるときに自分からやらないのは違うと思った」。全く面識もなかったが、ダルビッシュと親交のある石川柊太投手が間を取り持ち、連絡をくれたという。

 引退の意志を翻意して現役を続ける決断をした20歳の吉住。「連絡があったときはびっくりしました。そこが自分の気持ちが大きく変わったところですね。1軍で投げる目標は変わらない。そのためにももう1度支配下に戻ることが目標。契約していただいたので全力で野球にもう1回取り組む」と気持ちを新たに来季に挑む。

 また、ソフトバンクは2015年のドラフト5位で入団した黒瀬健太内野手とも育成選手として再契約を結んだ。2018年オフに戦力外通告を受けて育成選手として再契約を結んでおり、育成選手の規定により、一度、自由契約選手として公示されていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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