鷹ムーアは来季も残留? 米メディア指摘、コロナ禍で不透明なMLBより…

ソフトバンクを自由契約となったマット・ムーア【写真:荒川祐史】
ソフトバンクを自由契約となったマット・ムーア【写真:荒川祐史】

スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「決断するかも」

 今季6勝をマークしたソフトバンクのマット・ムーア投手。ソフトバンクは残留に向けて来季のオファーを出しているものの、まだ合意に至っておらず保留選手名簿から外れて自由契約となった。

 メジャー通算54勝を誇る左腕はメジャー復帰の希望を持っているとされているが、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」では、現在の新型コロナウイルスの感染拡大による不透明な社会情勢から、ムーアが来季もソフトバンクに残留する可能性を指摘している。

 記事では、韓国ロッテへの残留を決めたダン・ストレイリー投手が来季もロッテに残留することを決めた点について指摘。今季KBOで15勝をマークし、最多奪三振に輝いた右腕にはMLB復帰の可能性もあったものの、ロッテに残留することになった。

 このストレイリーとムーアは同じ「エイペックス・ベースボール社」のポール・コブ氏が代理人を務めており、記事では「2020年シーズンを日本で、NPBの福岡ソフトバンクホークスで過ごした左腕マット・ムーアも近く同様の決断をするかもしれない。コブ氏によると、彼はソフトバンクと活発な交渉をしているところだという」と予想している。

 記事ではストレイリーの決断は「MLBの現在のフリーエージェント市場ならびに2021年シーズンの計画の不確かさを反映したものである」と言及する。MLBは今季、開幕が遅れて60試合制で開催され、これにより選手の年俸も大きくカットされることになった。米国内での新型コロナウイルスの拡大はまだ収まっておらず、来季についても不透明なところが多い点が懸念されているという。

「ジ・アスレチック」ではストレイリー、そしてムーアの代理人のコブ氏のコメントも紹介。同氏は「それは本当に保証された契約なのか? シーズンは162試合でないかもしれない。無観客になるかもしれない。2020年シーズンをもとにしたこれらのあらゆる懸念事項があって、コミッショナーオフィスと選手会の現実があって、彼らの協働の様子を見ていたら……山ほどのクエスチョンマークが残る」と語っている。

 MLBの不透明さに比べてNPBとKBOは比較的、安全だと考えられており、コブ氏は「KBOとNPBは、彼らの社会を、文化を、ゲームを、リーグをしっかりとまとめ、それらを管理してうまくやった。来年うまくいかないと告げるものはなにもない」と語っている。日本シリーズでは7回までノーヒットノーランという快投を見せたムーアが、この予想通りに来季も日本でプレーするのだろうか。

(Full-Count編集部)

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