巨人FA移籍の梶谷隆幸も安泰ではない? 移籍1年目に待つ熾烈な外野手争い

巨人・亀井善行(左)と松原聖弥【写真:荒川祐史】
巨人・亀井善行(左)と松原聖弥【写真:荒川祐史】

巨人は国内FA宣言した梶谷から入団の意向を伝えられたと発表した

 巨人は11日、DeNAから国内フリーエージェント(FA)権を行使した梶谷隆幸外野手から入団の意向を伝えられたと発表した。14日に正式に契約を結んだ後に入団記者会見を行う。巨人は来季リーグ3連覇と9年ぶりの日本一を目指して打線の強化を進めており、俊足強打の梶谷が補強ポイントに合致。他球団との交渉が解禁された翌日の7日に東京都内で初交渉していた。

 梶谷は14年目の今季は不動の1番打者としてリーグ2位の打率.323をマーク。19本塁打、53打点と好成績を残した。左の強打者の獲得で外野手争いは超熾烈な展開となりそうだ。

 今季、巨人の外野手で100試合以上に出場したのは中堅・丸佳浩だけ(120試合出場)だった。ウィーラーが98試合出場。松原聖弥は8月中旬から主に「2番・右翼」に定着して86試合出場した。ベテラン亀井善行がいるものの、故障もあって51試合出場止まり。47試合出場した助っ人のパーラは自由契約となったが、陽岱鋼(38試合出場)、重信慎之介(60試合出場)ら経験豊富な外野手が多くいる。

 梶谷は今季、中堅で91試合、右翼で16試合出場した。巨人の中堅では丸が絶対レギュラーで、右翼には今季ブレークした松原がチーム最多67試合でスタメン出場。左翼ではウィーラーがチーム最多46試合、亀井が27試合スタメンと固定できなかった。梶谷はFA権を行使する申請書類を提出した際、「より成長できるか」と去就の決断ポイントを語っていたが、移籍1年目の来季はレギュラー奪取も決して簡単なことではなさそうだ。

 優勝を宿命付けられる球団でプレッシャー、FA移籍選手として注目度もグッと上がる。そんな痺れる環境で額面通りの働きを見せられるか。プロ野球選手として真価の問われる2021年となりそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY