15年ドラ1高山は正念場、藤浪は完全復活目指す 阪神の21年カムバック候補

阪神・中谷将大、藤浪晋太郎、高山俊(左から)【写真:荒川祐史】
阪神・中谷将大、藤浪晋太郎、高山俊(左から)【写真:荒川祐史】

藤浪は昨季中継ぎで安定した投球を見せた

 昨季3年ぶりの2位でシーズンを終えた阪神。巨人に独走を許したが、大山悠輔内野手が4番に座って28本塁打を放ったり、近本が2年連続の盗塁王を獲得したりと収穫のあるシーズンでもあった。矢野政権3年目となる今季、2005年以来のリーグ優勝に向けて復活が期待される選手を挙げていきたい。

○藤浪晋太郎投手

 昨季は9月下旬に球団内で新型コロナウイルスの集団感染が発生した影響で緊急昇格。10月は中継ぎとして11試合に登板して防御率1.76を記録すると、10月28日の中日戦では先発に復帰。シーズン終了まで3試合に先発し、1失点(自責点0)と復調の兆しを見せた。2019年は自己ワーストの1試合の登板に終わるなど苦しんできたが、今季は開幕ローテに入り、年間を通して結果を残したいところだ。

○高山俊外野手

 2015年のドラフト1位で入団し、新人王を獲得した2016年の成績をなかなか上回れない。昨季は自己最少の42試合出場で、打率.152に終わった。2軍でも目立った結果は残せず、同じドラ1入団の大山悠輔内野手、近本光司外野手に差をつけられる格好となっている。今季は佐藤輝明内野手も加入。外野争いが激しくなる中、正念場のシーズンとなる。

○加治屋蓮投手

 2020年限りでソフトバンクを戦力外となり、阪神が獲得した。2018年には球団最多タイの72試合に登板し、2019年は30試合登板ながらチームの日本一に貢献するなど実績はある。昨季は怪我の影響もあり、1軍では6試合の登板に終わったが、ランディ・メッセンジャー投手らがつけた「54」を背負い、かつての輝きを取り戻せるか。

中谷は17年に20本塁打を放つも、その後は結果を残せず

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