鷹ドラ1ルーキーに感じる“大物感” 初のキャンプにも平然「全然大丈夫です」

ソフトバンクのドラフト1位・井上朋也【写真:代表撮影】
ソフトバンクのドラフト1位・井上朋也【写真:代表撮影】

9日に行われたB組のシート打撃で、いきなり実戦形式初打席で初安打を放った井上朋也

 2年連続のリーグ優勝と5年連続の日本一を目指す王者ソフトバンク。宮崎市で来るべきペナントレースに向けてキャンプの真っ最中で、選手たちは日々、レベルアップのために汗を流している。

 そのソフトバンクキャンプで若手たちが集うB組で楽しみな存在がいる。昨年のドラフト1位で指名され、花咲徳栄高からプロ入りした井上朋也内野手。9日に行われた今キャンプ初のシート打撃では実戦初打席で2年目の育成左腕・大関友久投手から三遊間を破る左前安打を放ち、実戦形式での“プロ初安打”となった。

 この日のシート打撃は1打席だけで終了。練習後に、報道陣に対応した井上は「結果としては1番いい形になりました。ファウルフライを落としてくれて、本当であればそれでアウトだった。そこは反省点なので見つめ直していきたい」と冷静に振り返っていた。

 まだ高校生の18歳だが、“大物感”が漂う。プロ野球選手として初めてのキャンプ。他球団に比べても練習量が多いと言われるソフトバンクのキャンプで、さぞかし苦労しているのかと思いきや、井上は「全然大丈夫ですね。新人なので少し早く終わりますし、体力的には大丈夫ですね」と平然としたものだった。

 この日の安打も大関のスライダーがやや甘くなったところを逃さず、しかも、しっかりと振り切っての安打だった。「ちょっと浮いた球だった。一昨日、投手の球を打撃投手で見ていたので、見ていなかったら戸惑いはあったかもしれないです」と、育成とはいえ、プロの投手のボールにも驚きは感じなかったという。

「周りのレベルはすごく高いですし、自分にとってもいい刺激になっています。この中で1番になりたいと思ってやっています」と語る井上。ソフトバンクが求めている強打の右の内野手候補。3年先、5年先、このドラフト1位がチームの中心となることを期待したい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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