阪神・糸井嘉男が激白「終わりに近づいている」 超人復活へ「自分自身を見返したい」

阪神・糸井嘉男【写真:荒川祐史】
阪神・糸井嘉男【写真:荒川祐史】

40歳を迎える今シーズンへ「痛いから休むじゃ、そんなんしてたら見切られる世界」

 崖っぷちの超人が、これ以上ない覚悟を持って2021年シーズンに挑む。阪神の糸井嘉男外野手がFull-Countの独占インタビューに応じた。40歳を迎える今シーズン。新庄剛志氏との再会や、同じ外野のポジションを争う近大の後輩・ドラ1ルーキー佐藤輝明内野手に対する思いを激白した。【橋本健吾】

――昨季は怪我に泣かされ移籍後最少となる86試合の出場。オフには54%減の年俸1億8500万円プラス出来高で契約し今シーズンは勝負の年となる。

「色々ありますが僕の中では単純にチームが優勝するための力になることだけ。毎年、勝負なのは変わらないし、プロ野球選手である以上は毎日、毎日が勝負の世界だと思っているので。」

――阪神移籍後は度重なる怪我にも苦しんだ。現在の体の状態は?

「年齢的なこともありますが、去年は全然納得できるシーズンじゃなかったので。それを見返したい、自分自身をね。去年は足首の手術明けだったし、それをかばって膝にきたところもあったのかなと。正直、1年中膝の状態が悪かった。年齢のことを言われますが、痛いから休むじゃ、そんなんしてたら見切られる世界。ほんまに……。ねぇ。こういうのなんて言うんですか? 覚悟を持って……いや、覚悟は毎回しているから。勝負の年ってことで」

――キャンプ中には日本ハム時代の先輩・新庄さんとの再会もあった

「僕が入団した時は新庄さんを見て育っているので。そりゃもう、あれだけ札幌ドームを満員にしてくれて、僕たち2軍の選手たちにもあそこでプレーしたいと思わせてくれた人ですから。インタビューはなにを聞かれるかわからなくてめちゃくちゃ怖かった(笑)。現役復帰を目指してトライアウトも受けられていましたし、ああいう行動、第一歩を踏み出す姿が凄い。本番でもタイムリー打っていたし、ほんまに凄いしかない。」

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