中日根尾がとっくに受け入れていた「スターの宿命」 3年目でも背水覚悟のワケ

中日・根尾昂【写真:福谷佑介】
中日・根尾昂【写真:福谷佑介】

2月のキャンプからオープン戦へとアピールを続ける

 中日の根尾昂内野手が、オープン戦に入ってもアピールを続けている。2日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では、14失点惨敗の中で唯一の適時打。キャンプから遊撃にこだわって練習してきたが、首脳陣は外野の起用も選択肢に入れ始めた。このままバットで存在感を見せ続けることができれば、開幕スタメンも現実味を帯びてくる。プロ3年目を迎えても、注目度は随一。注がれる視線を、自身は力に変えているという。

 ドラフト1位ルーキー高橋宏斗投手、2019年のドラ1石川昂弥内野手がともに2軍だったのもあるかもしれないが、やはりキャンプは多くの視線が背番号7に注がれ続けた。遊撃のレギュラー京田陽太内野手への挑戦を公言するだけでなく、2月中旬から始まった練習試合ではいきなり3安打スタート。今やチームの話題の中心にいるのは間違いない。

 言わずと知れた甲子園のスター。プロ入り後も、そのポテンシャルを値踏みされ続けてきた。3年目になって薄まるどころか、日ごと増す周囲の興味。「期待してもらっているのは、すごい分かります。あれだけ2年間結果を出していないのに、こうして1軍に呼んでもらっている」。自身もキャンプ中から全身で感じていた。

 ルーキーイヤーの2019年は2打席立って2三振。2年目の2020年はプロ初安打を放つなど、9試合出場で23打数2安打だった。ブレークまで時間がかかるとされる高卒野手。それでも根尾の感覚は違う。「(首脳陣から)結果を求められていると思う。もちろん、ファンの皆さんからも」。単なる“期待の若手”ではない。置かれた立場を分かっているからこそ、言葉に背水の思いがにじむ。

「ドラ1は注目度も高いですし、活躍してナンボだと思っています。周りの皆さんに今でも注目してもらえるのは、いい刺激だなと」

 だから自らに課すハードルも高い。当然、目先の1本では満足しない。1軍生き残り、開幕スタメン、レギュラー定着、遊撃奪取……。「日々進歩しないといけません。レギュラーを取らないと」。誰もが思い描いているはずの“根尾像”に、一歩ずつ近づいていく。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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