大谷翔平、最速161キロで全5アウトを三振で記録 指揮官称賛「フォーム安定していた」

アスレチックスとのオープン戦に登板したエンゼルス・大谷翔平【写真提供:Angels Baseball】
アスレチックスとのオープン戦に登板したエンゼルス・大谷翔平【写真提供:Angels Baseball】

マドン監督「投球フォームが良かった。強調してもしきれないくらい」

■エンゼルス 7-3 アスレチックス(オープン戦・日本時間6日・メサ)

 エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、アリゾナ州メサで行われたアスレチックスとのオープン戦で今季初の実戦登板。1回2/3で5奪三振2四球、3安打1失点に抑えた。フォーシームの最速は100マイル(約160.9キロ)だった。ジョー・マドン監督は「投球フォームが更に安定していると思う。腕の振りが良くなっている。それが第一で、その後に彼は過去の球速を取り戻すことができている。素晴らしいスプリット。彼が成功するために重要なことは(正しい)投球フォームを繰り返すことと、直球を安定させること。それが出来れば、彼は軌道に乗ると思う」と賛辞の言葉を送った。

 大谷は初回先頭・カンハをフォーシームで見逃し三振。アンドラスに左翼線二塁打とされたが、オルソンを最速100マイル(約161キロ)のフォーシームで空振り三振に仕留めた。2死一、二塁ではモアランドをスプリットで空振り三振に仕留めた。2回1死二塁からケンプに右中間適時二塁打を許したものの、同一、二塁でカンハをスプリットで空振り三振。球数は41球(ストライク24球)。アウト全てを三振で奪う投球だった。マドン監督は「彼は落ち着いていた。(捕手の)スズキも彼に上手く指示していたし、彼らはマウンド上でもダグアウトでも意思疎通を取れていた。最初の一歩として良かった。投球フォームが良かった。強調してもしきれないくらい」と称えた。

 大谷は昨年8月2日(同3日)の本拠地・アストロズ戦後に右前腕の筋損傷が判明。その後は打者に専念し、2試合登板、0勝1敗、防御率37.80に終わった。2月27日(同28日)のキャンプ2度目のライブBP(実戦形式の投球練習)で最速100マイル(約161キロ)をマーク。キャンプ中に大台超えするのは日米通じて初めてだった。この日の実戦登板は215日ぶり。大谷は「球数をしっかり投げられたし、ランナーを背負った投球は実戦でしか出来ない。そこも良かったかなと思います。真っすぐは良かったし、スプリットは変化が良かった」と振り返っている。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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