大谷翔平は「球宴に選ばれるべき」 間近で見るエンゼルスOBが熱弁する凄さと課題

地元放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」で解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真:盆子原浩二】
地元放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」で解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真:盆子原浩二】

エンゼルス放送局で解説者のマーク・グビザ氏にインタビュー「球宴に選ばれるべきだ」

 開幕から二刀流で躍動しているエンゼルス・大谷翔平投手。エンゼル・スタジアムの放送席から熱い視線を送っているのが、地元放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」で解説者を務めるマーク・グビザ氏だ。Full-Count編集部ではエンゼルスOBにインタビューを敢行。「ショウヘイはオールスターに選ばれるべきだ。オールスターでも投打でプレーする姿を見られればいい。本塁打競争も見てみたいですね」と熱烈エールを送った。

 メジャー4年目の大谷はここまで投手で8試合登板し、2勝1敗、防御率2.76。打者としては打率.262、17本塁打、44打点と結果を出し、リーグの本塁打王争いを繰り広げている。現役時代に通算132勝を挙げたグビザ氏は「ショウヘイには驚かされています」とし、まず投手として高く評価した。

「投球をすることがどれだけ難しいことか私には分かる。そして、その翌日に打席に立って活躍をするのは、ほとんど不可能に近い。投球に関しては、コントロールが格段に良くなっていますね。その理由の1つとしては、登板数が増えたからでしょう。だからコントロールも向上しているんだと思います」

 開幕から4試合登板(計18回2/3)で19四球を与えたが、5月11日の敵地・アストロズ戦から制球力が向上。ここ4登板(計23回2/3)で7四球。4日(同5日)の本拠地・マリナーズ戦は無四球だった。グビザ氏は「彼のスプリットは球界で最も打つのが難しい球です。私はそう思います。スライダーも良い球ですね。カーブもです。全体的にはテンポも素晴らしいです。マウンド上で自分がどういう投球をしているのかしっかり理解してますね」と高く評価した上で、今後の“課題”を挙げた。

「さらに多くのイニングを投げるためにどうするべきか。ショウヘイはその答えを見つけていくことになります。7、8回、もしくは完投するには何をするべきか。ショウヘイも理解しているでしょう。カットボールで簡単にアウトを取ることも出来ますからね」。今季から取り入れている新球が大きなカギと見ているようだ。

 当然、打撃への評価も高い。「インクレディブルですね。パワー、スピードがある。今はストライクゾーンを理解して投手が振らせようとしている球にも手を出していないので、四球も選べています。球の絞り方についても良いアイデアを持っていますね。狙っている球が来た時、逃しませんよね」と目を丸くする。名物解説者の大谷を称える言葉は、どこまでも熱かった。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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