ソフト日本代表、米国にサヨナラ負けも… 決勝“前哨戦”で描いた宇津木HCの狙い

ソフトボール日本代表・宇津木ヘッドコーチ【写真:Getty Images】
ソフトボール日本代表・宇津木ヘッドコーチ【写真:Getty Images】

打順を組み替えて臨み「調子が良くない選手に少しでも多く回ってくるように」

■アメリカ 2ー1 日本(26日・1次リーグ・横浜)

 東京五輪のソフトボール日本代表は26日、横浜スタジアムでグループリーグ最終戦のアメリカ戦を戦い、1-2でサヨナラ負けを喫した。先発した藤田倭が6回途中までノーヒットに封じる好投を見せたものの、同点に追いつかれて迎えた7回にサヨナラ弾を浴びて敗れた。

 初回に相手バッテリーのパスボールで1点を先制。藤田は6回途中まで無安打ピッチング。守備陣も再三の好守で藤田を盛り立てた。だが、6回1死からマクレニー、リードに連打を浴び、2死一、三塁から4番のアリオトに左前適時打を許して同点に。振り出しに戻されると、7回先頭のスチュアートに右越えのサヨナラ弾を被弾した。

 25日のカナダ戦に勝ち、決勝進出と銀メダル以上を確定させていた日本。この日は決勝に向けての“前哨戦”だった。宇津木麗華ヘッドコーチはこれまでと打線を組み替えて臨んだ。試合後には「調子が良くない選手に少しでも多く回ってくるようにする狙いがあった。山崎が当たってないから、その辺はタイミングをたくさんとって欲しいという打順でした」と、勝敗よりも、決勝に向けてチーム状態を少しでも上向かせたい狙いがあったことを明かした。

 初回に先制したものの、その後は追加点を奪えずに、悔しいサヨナラ負けに。この結果に指揮官は「どんな試合でも勝ちたかったですけど、アメリカがどういう動きをしてくるかいろんな意味で見たかった。悪くはない。もう少し打てるかと思ったけど、そこら辺はもう1回作り直してやっていきたい」と語った。

 真の勝負は27日に控える決勝。宇津木ヘッドコーチは「昨日も言いましたけど全身全霊で戦っていく。ここまでやってきたので、精神力を出したい」と誓う。この日のリベンジを果たして、悲願の金メダルを手にしたい。

(Full-Count編集部)

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