なぜ鷹は渡邉陸を昇格? 支配下70人目にGMが語る期待「高い打撃力を評価」

会見に出席したソフトバンク・三笠杉彦GM(左)と渡邉陸【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
会見に出席したソフトバンク・三笠杉彦GM(左)と渡邉陸【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

「捕手のところは発展途上ですが…」

 ソフトバンクは30日、育成選手だった渡邉陸捕手と支配下選手契約を締結したと発表した。背番号は「79」に決まった。同日、オンラインで記者会見が行われ、渡邉陸は「ひとまずホッとした気持ちです。期限ギリギリだったので、ホッとして嬉しかったです」と喜びを語った。

 コリン・レイ投手の退団により、支配下登録選手が69人となっていたソフトバンク。登録期限までに1枠の空きがあり、この日会見に同席した三笠杉彦GMは「31日の期限を前に1枠空いており、球団内で検討して渡邉陸選手を支配下登録ということにしました。まずは高い打撃力を評価しての支配下登録となりました」と経緯を明かした。

 今季はウエスタン・リーグで53試合に出場。ここまで75打数20安打で打率.267、2本塁打15打点の成績を残していた。東京五輪による中断期間中に行われたエキシビションマッチでは“1軍デビュー”を果たし、初出場となった8月9日の広島戦では途中出場で2打数1安打。翌10日の同戦でも1打数1安打と2試合連続で安打を放っていた。

 今季が育成3年目のため、育成選手のままであれば、オフには一度、自由契約となるところ。三笠GMは「守備も捕手のところは発展途上ですが、打撃力があって捕手であるところもセールスポイント。栗原選手のようなケースもあるので、捕手は発展させてもらうと共に打撃を生かしてチームに貢献してほしい」と期待を口にしていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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