オリックス、25年ぶり優勝へ最大の試練 12球団No.1の数値が示す吉田正の“存在感”

オリックス・吉田正尚【写真:荒川祐史】
オリックス・吉田正尚【写真:荒川祐史】

セイバーメトリクスの指標で鮮明になる吉田正の存在の大きさ

 大混戦となっている今季のパ・リーグの優勝争い。5日を終えた時点でロッテがオリックスから首位の座を奪い、1位から4位までがわずか4ゲーム差にひしめいている。

 5日のソフトバンク戦に大敗し、6月20日から守ってきた首位の座を明け渡したオリックス。首位陥落とともに、大きな痛手となるのが、主砲・吉田正尚外野手の離脱だ。3日の試合の9回に内野安打を放った際に左太もも裏を負傷。4日の試合は代打で出場したものの、左ハムストリングスの筋損傷のため、5日に出場選手登録を抹消された。

 吉田正の存在の大きさは言うまでもない。ここまで104試合に出場し、376打数127安打でリーグトップの打率.338をマーク。今季は本塁打数も20本を数え、こちらもリーグ4位に位置している。わずか26三振しか喫しておらず、出塁率.429も西武の森友哉捕手に次ぐリーグ2位だ。

 この成績だけでも、吉田正尚がオリックスにとって“替えの効かない”存在であることが分かる。ただ、セイバーメトリクスの指標を紐解くと、さらに、吉田正が傑出した選手であることがより鮮明になる。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータから検証してみよう。

ポジション別wRAAで見ても、大きな違いを生んでいた吉田正

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