1試合4四球もやむなし? アストロズ捕手が語る大谷翔平「誰よりも飛ばすから…」

取材に応じるアストロズのジェイソン・カストロ【写真:小谷真弥】
取材に応じるアストロズのジェイソン・カストロ【写真:小谷真弥】

大谷の元同僚でアストロズ捕手カストロ「ショウヘイはMVPリストのトップに来るべき」

 エンゼルスの大谷翔平投手が熾烈な本塁打王争いを繰り広げている。両リーグ最多で並ぶブルージェイズ・ゲレーロJr.、ロイヤルズ・ペレスに1本差。23日(日本時間24日)の本拠地・アストロズ戦では2試合ぶりとなる46号本塁打に期待がかかる。

 前日22日(同23日)の同戦では初の1試合4四球。7回2死二塁、延長10回無死二塁の絶好機では2打席連続の申告敬遠で歩かされた。アストロズでマスクを被っていたカストロは、何より大谷の豪快な打撃を警戒していた。この日の対戦前にこう語っていた。

「打撃練習を見て、彼なら40本、50本を打てる能力があると分かる。大事なことは良い感覚を持った打席を継続できるかどうかの問題だ。ショウヘイは今年落ち着いているし、楽しんでいるように見える。正直なところ、あんなにたくさんホームランを打っても驚かないよ。なんというか誰よりも遠くにボールを飛ばすんだから」

 34歳のカストロは昨季途中までエンゼルスに所属。打者・大谷のズバ抜けた能力を間近で見てきた。「クラブハウスで初めて会った時のことを覚えているよ。大きな選手だけど、ノースリーブを着ていた彼は僕が思っていたより随分デカかった。だからオフシーズンに日本に行って一緒にトレーニングすると彼に会う時はいつもジョークを言っているんだ」。

 昨季、大谷は左膝手術明けで打撃不振に苦しんだ。だが、コンディション万全の今季は開幕から投打でフル回転。カストロは大谷の打撃の変化について、「今年はタイミングやリズムの面が違う。いろいろなコースやスピードにアジャストする能力が、彼を本当に良い打者にしていると思う」と目を細めた。

 地区優勝へ走るアストロズからすれば、勝ち星の取りこぼしは避けたいところ。そしてトラウト、レンドン、アップトンら強打者がいないエンゼルス打線。勝負どころでの打者・大谷との勝負は避けて当然と言える。カストロは今季のMVP争いにも言及し、「投打両方をこなすのは、みんな見たことがない。本当に成功したのはベーブ・ルースが最後だからね。ショウヘイは間違いなくリストのトップに来るべき選手だね」と太鼓判を押した。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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