「戦力として見ていた」オリ指揮官が確信していた“高卒2年目コンビ”の躍進

オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】
オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

13勝目をマークした宮城、正遊撃手として2桁本塁打の紅林

■オリックス 3ー2 西武(21日・京セラドーム)

 オリックスは21日の本拠地・西武戦に3-2で勝利し、2位・ロッテと1ゲーム差に広げた。また、“隠れマジック”は「3」となり最短での優勝は25日。残り1試合を残しているが中嶋監督は“高卒2年目コンビ”の活躍に目を細めていた。

 先発の宮城が6回途中1失点の力投で13勝目を挙げれば、正遊撃・紅林は4回に左翼への大飛球で相手のエラーを誘い先制点。守っても2回に三遊間深い打球を逆シングルで好捕するなど存在感を見せた。

 激しい優勝争いの中で“高卒2年目コンビ”が躍動する姿に中嶋監督も「人が言う成長と僕らが思う成長は違うが、思った通りというか。戦力として僕らは見ていた。その中でしっかり戦力の中に入ってきた」と合格点を与える。

 紅林は10日のソフトバンク戦では左手首付近に死球を受け、ヒヤリとする場面もあった。幸い骨折ではなかったが指揮官は「デッドボールの時でさえ、いなくなったら困るという選手にまでなったのは大きいなと思います」と、その存在を認めた。エース・山本に次ぐ13勝をマークした宮城についても言うまでもないが「数字が物語っている通り。大きな怪我なく、小さな怪我もなかったな(笑) 1年間やったのはこちらからして嬉しい」と頬を緩めた。

 泣いても笑っても残りは25日の敵地・楽天戦のみ。試合数の多いロッテの結果次第になるが「本当にもうあと1試合。全員でやる、勝たないといけないと思って行ってきます」と指揮官。25年ぶりのリーグ制覇に向け残り1試合を死に物狂いで奪いにいく。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY