鷹、工藤監督の今季での退任を発表 就任7年目で初のBクラス、27日に退任会見

本拠地最終戦でファンに挨拶するソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
本拠地最終戦でファンに挨拶するソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

就任7年でリーグ優勝3回、日本一5回の実績を残してきたが、今季は4位に低迷

 ソフトバンクは26日、工藤公康監督が今季限りで退任すると発表した。今季は4位に低迷し、クライマックスシリーズ進出と5年連続日本一の可能性が消滅。就任7年目で初めてBクラスに沈み、CS進出を逃すことになり、指揮官自ら責任をとって辞任することを決断した。27日に退任会見を行う。

 ホークスの黄金時代を築いた名将が低迷の責任を負ってチームを去ることになった。2015年にソフトバンクの監督に就任した工藤監督は1年目にリーグ連覇、日本一を成し遂げると、その後も常勝軍団を構築。就任6年間でリーグ優勝3回、日本一5回、4年連続での日本シリーズ制覇と輝かしい成績を残してきた。

 5年連続日本一を目標に掲げた今季は序盤から誤算が相次いだ。守護神の森唯斗投手が左肘の故障で離脱。エースの千賀滉大投手も左足首の捻挫で長期離脱を強いられた。さらにはデスパイネやモイネロ、グラシアルといった助っ人勢を欠く期間も長く、シーズンを通してベストメンバーが揃うことはほぼなかった。

 それでも、中盤までは優勝争いに加わり、シーズンを送った。だが、後半戦に入って失速。9月末からは泥沼の8連敗を喫するなど、瞬く間に上位と差を広げられ、2年連続のリーグ優勝どころか、工藤体制で初めてとなるCS進出を逃すことに。今季最終戦となった25日のロッテ戦を終えて60勝62敗21分で、初の借金でシーズンを終えた。

 球団は昨季までの6年間でリーグ優勝3回、日本一5回の実績を残してきた工藤監督の手腕を高く評価しており、来季の続投を要請してきた。だが、低迷の責任をとって工藤監督が辞意を固めたことで球団も受理。後任には藤本博史2軍監督の昇格が有力となっている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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