鈴木誠也は「12・2までに契約を結ぶのでは」 米メディアが10日間決着を予想するワケ

広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】
広島・鈴木誠也【写真:荒川祐史】

ポスティング交渉期限は12月23日午前7時も移籍市場凍結の可能性

 大リーグ機構は21日(日本時間22日)、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すプロ野球広島・鈴木誠也外野手を全30球団に契約可能選手として通知した。交渉期限は米東部時間12月22日午後5時(同23日午前7時)。譲渡金を支払う意思を持つ球団が交渉可能となる。複数の米メディアは鈴木誠の記事を掲載した。

 今オフの移籍市場は有力外野手が少なく、鈴木誠は注目選手の1人に挙げられている。ただ、12月1日(同2日)が交渉期限となっている新労使協定がMLBと選手会の間でまとまらなければ、移籍市場やポスティングの交渉期間の日数カウントも凍結される。カブス専門メディア「ブリーチャー・ネーション」は、早期決着を予想した。

「労使協定が結ばれた後に契約が殺到するであろうことから、スズキは12月1日(同2日)までに契約を結ぼうとするのではないか」

 米放送局CBSスポーツは「セイヤ・スズキが月曜日にポスティングされる:スター外野手について知っておくべきこと」と報じた。エンゼルス・大谷翔平投手がメジャー移籍した際は23歳でNPB5年在籍したが、鈴木は27歳でNPB在籍9年。「金額に制限のない『正当な』FA選手となる」と言及。メジャー球団から広島への譲渡金についても記されている。

 日米間の協定で、広島が得る譲渡金は鈴木誠の契約総額に応じて決まる。基本的には契約総額の20%。ただし2500万ドル(約28億5000万円)を超えた部分はこれが17.5%に低減され、さらに5000万ドル(約57億円)を越えた部分には15%となる。仮に1億ドル(約114億円)で契約した場合は、2500万ドルの20%、2500万ドルの17.5%、5000万ドルの15%を合計した1687万5000ドル(約19億2600万円)となる。

(Full-Count編集部)

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