なぜ花巻東・佐々木麟太郎は1年生で48発も打てるのか? 相手が勝負せざる得ない理由

花巻東・佐々木麟太郎【写真:荒川祐史】
花巻東・佐々木麟太郎【写真:荒川祐史】

主将で「4番・捕手」として出場する田代旭

 明治神宮大会初出場の花巻東は22日、準々決勝で高知を6-2で破り4強入り。高校通算48本塁打の怪物1年生・佐々木麟太郎内野手が注目を集めているが、4番を担う主将・田代旭捕手(2年)も負けず劣らずの打撃を見せつけている。

 規格外のスピードで本塁打を積み重ねる佐々木。「3番・一塁」としてスタメン出場を続けているが、相手チームが勝負せざるを得ないのは後を打つ田代が生み出しているといってもいいだろう。

 この日も2点を勝ち越した3回1死一、三塁の第2打席で右犠飛、3点リードで迎えた6回には右翼スタンド中段に運ぶ高校通算40号となるソロを放ち、2打点の活躍を見せていた。

 3、4番コンビを組む後輩の佐々木について田代は「1年生に負けていられない気持ちがありますが」と先輩の意地を見せつつも「一番良いバッターなので。少しでも追いつける思いでやっています」とその実力を認めている。

 今大会は宿舎でも同じ空間で過ごすことが多いようで「ホテルではご飯の時に隣でたくさん美味しいものを食べているんですが。その時も3、4番でカバーし合ってご飯を食べる(笑)。麟太郎が自分の部屋に来て、明日どうやって打つか、データなどを一緒に見たりしている」と明かしていた。

 3番・佐々木、4番・田代の2人が積み上げた本塁打は合わせて88本。他校が恐れる“最強コンビ”が秋の日本一を目指し、来春の選抜大会で主役に躍り出るつもりだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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