ソフトバンク周東、大幅ダウン覚悟もなぜ400万減? 三笠GMが語った評価の中身

契約更改交渉を行ったソフトバンク・周東佑京【写真:代表撮影】
契約更改交渉を行ったソフトバンク・周東佑京【写真:代表撮影】

怪我で後半戦は不在も、シーズントータルでは70試合に出場

 ソフトバンクの周東佑京内野手が1日、本拠地・PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季の年俸4000万円から400万円ダウンの3600万円で来季の契約にサインした(金額は推定)。今季不振に終わった周東。400万ダウンとなった理由を三笠杉彦GMが明かした。

 今季、開幕スタメンの座を掴んだものの、打撃の調子が上がらずに苦しんだ周東。6月には右手人差し指の故障、8月末には右肩痛で離脱した。そのまま右肩の手術でシーズンを棒に振り、70試合の出場で打率.201、3本塁打、5打点、21盗塁の成績に終わり、2年連続となる盗塁王も逃すことになった。

 周東自身は「誰がどう見てもダウン」と明かし、大幅な減額すらも覚悟していたという。だが、球団からの提示は400万と“微減”。「驚くことなく、むしろ予想していたよりも全然だったのでありがたいと思いました」と口にしていた。

 この理由について、交渉後の三笠GMは「前半戦は出場あって、後半戦がないままで終わると、(大部分で)いなかったと感じるんですけど、成績を見ると結構出ているなと思う」と説明。勝負どころの終盤戦に不在だったものの、シーズントータルで見て、約半分の試合数に出場していたことが、まず評価された。

 もちろん期待を裏切ることになったのは確かだが、188打席という打席数で、盗塁王に輝いたロッテの荻野貴司外野手ら4人に次ぐ、リーグ5位の21盗塁を記録した。同GMは「本人も打撃で苦労して、持ち味である走塁で取り返そうと気負っての走塁死もあった。その中での盗塁数で、全体で見れば、これくらいのダウンだなと判断した」と語り、総合的な評価のもとで400万減に着地したという。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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