2軍で2冠王の長距離砲、韋駄天は復活なるか…最下位からの逆襲へ、西武期待の若手

西武・若林楽人、ブランドン、水上由伸(左から)【写真:荒川祐史】
西武・若林楽人、ブランドン、水上由伸(左から)【写真:荒川祐史】

渡部健人は19発&64打点でイースタン2冠王に

 西武は2021年、55勝70敗18分けで1979年以来、実に42年ぶりに最下位に沈んだ。チーム打率.239はリーグ4位、本塁打112本は同4位、521得点は同5位と持ち前の打力は影を潜め、チーム防御率3.94、589失点はリーグワーストだった。2022年の巻き返しへ、若手のブレークは不可欠。ここでは活躍が期待される有望株を取り上げる。(2022年の満年齢)

〇渡邉勇太朗投手(4年目・22歳)
 浦和学院高から2018年ドラフト2位で入団した身長191センチの大型右腕は、今年6月9日のDeNA戦で1軍デビュー。先発に回った8月15日の楽天戦で初勝利を挙げるなど計4勝をマークした。後半戦の先発9登板で4勝2敗、防御率3.21。来季は2桁勝利が期待される。

〇水上由伸投手(2年目・24歳)
 四国学院大から2020年育成ドラフト5位で入団し、5月13日に支配下登録。6月11日の中日戦で1軍デビューし、デビューから17試合連続無失点のパ・リーグ新記録を樹立した。今季の成績は29試合で0勝1敗4ホールド、防御率2.33。来季は勝ちパターンでの登板を目指す。

〇渡部健人内野手(2年目・24歳)
 2020年ドラフト1位で桐蔭横浜大から入団した大砲候補は、4月4日のソフトバンク戦で1軍デビュー。いきなり本塁打を放つも16打数1安打と苦しみ、同19日に出場選手登録を抹消された。その後1軍に昇格することはなかったが、イースタン・リーグでは90試合で19本塁打64打点をマークして2冠王に。身長176センチ、体重112キロの巨漢選手は大きな可能性を秘める。

44試合で20盗塁の韋駄天・若林は故障からの完全復活なるか

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