柳田認めた豪快スイングの4年目、打力武器の捕手 ヤクルト2022年ブレーク候補生

ヤクルト・元山飛優(左)と金久保優斗【写真:荒川祐史】
ヤクルト・元山飛優(左)と金久保優斗【写真:荒川祐史】

昨年プロ初勝利を挙げた金久保はローテの一角を奪えるか

 ヤクルトは今年、20年ぶりの日本一に輝いた。定評のあった打撃陣だけでなく投手陣も奮闘。2年連続最下位から混戦を制してペナントを奪回すると、一気に頂点まで駆け上がった。球団史上初の2年連続日本一へ欠かせないのは若手の底上げ。2022年、活躍が期待される顔ぶれを取り上げる。(2022年の満年齢)

〇元山飛優内野手(2年目・24歳)
 守備の名手・宮本慎也氏の背番号「6」を受け継ぎ、1年目から安定感のある守備を見せ97試合に出場した。シーズン佳境の10月21日に死球を受けて無念の離脱となったが、2年目で遊撃の定位置奪取を狙う。

〇金久保優斗投手(5年目・23歳)
 2017年ドラフト5位で入団。ファームでの土台作りを経て2020年に1軍デビューすると、今季待望のプロ初勝利を含む4勝(1敗)と着実に成長を遂げてきた。まだ成長の余地は十分にあり、先発ローテーションの一角としてフル回転が待たれる。

〇市川悠太投手(4年目・21歳)
 明徳義塾高から2018年ドラフト3位で入団。まだ1軍での登板はないが、今季はイースタン・リーグで14試合に登板して1勝2敗2セーブ、防御率4.50だった。サイド気味から投じるスライダーは切れ味抜群。チームにいないタイプの右腕だけに、1軍に定着すれば面白い存在になりそうだ。

〇濱田太貴外野手(4年目・22歳)
 2020年にプロ初本塁打。期待された今季はオープン戦で4発11打点、打率.345と存在感を見せたが、開幕直前に故障で離脱した。明豊高時代、甲子園での打撃を見た同校の先輩・今宮健太(ソフトバンク)が、自身のツイッターで「僕とギータ(柳田悠岐)のリスペクト選手。雰囲気があるしなんか良い笑」とつぶやいたほどの豪快なスイングで、アーチ量産を狙う。

〇内山壮真捕手(2年目・20歳)
 今季はイースタン・リーグで74試合出場と経験を積み、打率.231、8本塁打25打点。打撃面の評価が高く、優秀選手にも選出された。高卒新人ながら1軍でも全て代打で6打席に立った。捕手だけに1軍での出場機会は限られそうだが、自慢の打撃を生かせばポジション争いに割って入る可能性もある。奥川恭伸の星稜高の1学年後輩。1軍を舞台に“星稜バッテリー”で白星を積み重ねられるか。

(Full-Count編集部)

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