守備で見るパ6球団の“弱点”は? 新庄監督の日本ハムは複数位置、鷹は中堅に課題

日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】

リーグ王者のオリックスは左翼と右翼もマイナスに

 2月1日のキャンプインまで、あと3週間を切ったプロ野球。選手たちはキャンプに向けて自主トレに励んでいる。ペナントレースの行方を左右する重要な要素がディフェンス力。各球団における守備の“弱点”はどこにあるのか――。パ・リーグ6球団の昨季のポジションごとの力を守備指標で見ていこう。

 用いたのは、守備全般での貢献を示す「UZR(Ultimate Zone Rating)」。リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを表す。検証には、セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照した。

○オリックス
 パ・リーグを制したが、チーム全体のUZRは-2.0とリーグ5位。決してパ・リーグの中では守備のいいチームではない。宗が守った三塁が10.6と大きなプラスを生んでいる一方で、紅林の遊撃、吉田正の左翼が-4.3、杉本の右翼はリーグワーストの-10.9だった。杉本にはこの守備を補ってあまりあるだけの打力があるため、このマイナスには目を瞑るしかないか。

○ロッテ
 チームUZR9.6はパ・リーグで4位。ポジション別で見ると、大幅なプラスを生んでいる位置もなければ、大きくマイナスに落ち込んでいる位置もない。その中で荻野の左翼は、リーグトップの7.6でチームの強みに。その反面、安田と藤岡が主に守った三塁は-6.1、捕手と一塁も-2.7となっていた。

西武は二塁と遊撃が大幅なプラスも、その他のポジションは…

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