新庄日本ハムの1軍キャンプにはどんな若手が? 外野の一角狙う超快足と大砲候補

日本ハム・万波中正【写真:石川加奈子】
日本ハム・万波中正【写真:石川加奈子】

「横一線」の競争の中、1軍スタートを掴んだ注目の選手

 新庄剛志監督が就任し、稲葉篤紀GMとのコンビで3年連続5位からの浮上を狙う日本ハムは全選手を「横一線」で競争させる方針だ。新庄監督はすでに初日、2軍キャンプの視察からスタートするという異例の方針を打ち出している。その中でも、キャンプで1軍スタートを切るということは、実戦での動きを見てみたいという意思の現れであるはずだ。ここでは1軍キャンプに抜擢された期待の若手選手を見ていこう。

○根本悠楓投手
 苫小牧中央高から入団して2年目の左腕。昨季は1軍登板こそなかったものの、2軍で12試合に登板し1勝1敗、防御率1.82という好成績を残している。武田勝投手コーチは「(オリックスの)宮城みたいになれる」と大きな期待をかけている。中学時代には全国大会の決勝戦で完全試合を演じ、日本一に輝いた経験も。

○古川侑利投手
 育成選手で唯一の1軍キャンプ参加。楽天時代の2018年には17試合に先発し、4勝を挙げた実績もある。2019年途中に巨人へ移籍してからは登板を減らし、昨年は1軍1試合に投げただけでオフに戦力外となった。12月に参加した12球団合同トライアウトでは直球が149キロを記録。プロ9年目とはいえまだ26歳で、大化けもあるか。

○細川凌平内野手
 智弁和歌山高から入団して2年目の遊撃手。高校時代には主将を務め、イチロー氏が母校を訪れた際に直接指導を受けた。1年目は有鈎骨骨折もあり出遅れたものの、10月18日の楽天戦でプロ初出場、初安打を記録。遊撃は過去数年に渡ってレギュラーを固定できずにおり、好守俊足で定位置確保の可能性も十分だ。キャンプイン前には杉谷拳士内野手らとの自主トレに参加した。

○五十幡亮汰外野手
 中大から入団して1年目の昨季は、1軍27試合の出場にとどまったもののその中で9盗塁している快足選手。昨季も怪我での戦線離脱が多く、1年間を通して試合に出られる体づくりが課題だ。日本ハムの外野は西川遥輝(楽天へ移籍)と大田泰示(DeNAへ移籍)という主力2人が退団し、新庄監督も守りを重視した野球を展開する可能性が高い。一芸に秀でた五十幡には定位置奪取へ期待がかかる。

○万波中正外野手
 4年目を迎える身体能力抜群の外野手。昨季は49試合に出場し、6月13日のDeNA戦で今永から放ったプロ初アーチを含む5本塁打。まだまだ粗削りで打率.198に終わったものの、潜在能力の高さを感じさせた。2軍では65試合で17本塁打と別格の成績を残している。愛称「マンチュウ」。横浜高時代には1年春からベンチ入りし「スーパー1年生」と呼ばれた過去も。

(Full-Count編集部)

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